Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2013/01/11

ABU DHABI ART 2012

アートが好き過ぎて、ついに海外のアートフェスへ。
アラブ首長国連邦で行われていたABU DHABI ART 2012に行ってきました!

日本でもアラブアートの企画展が開催されたり、ルーブルやグッゲンハイムの分館が建設中だったり、アラブ圏のアートシーンは近年話題になっています。

 
ABU DHABI ARTは、UAEだけでなく、世界中のギャラリーが集ういわば現代アートの国際見本市のようなもので、毎年開催されています。
 
今回、このイベントのモニュメントともいえる巨大なアートを制作したのが、川俣正さん。椅子を無数に積み上げた作品で、その中で作家がトークショーをやったり、中でお客さんが休んだりする場所になっていました。

こんなに大きい。

よく見ると、いろんな種類があって、誰かが使っていた椅子のようです。
椅子は一人につき一脚使うもの。たくさんあるとなんだか賑やかな気がするし、その作品自体がたくさんの人が集まる場所を作っているというのが好きでした。
 
では、覚書のようになってしまいますが、作品の写真をいくつか載せます。


制作中の作家本人が作品の、「アーティストにエサをあげないでください」。


この作品好き。ベールをかぶったムスリムの女性のようにも見える。
白くさした光の先には、どんな景色があるんだろうか。
全容が見えなくて魅惑的な感じ。


黒い布を絵(写真?)の上にかぶせてある作品。
姿を人前で晒さないイスラム圏の女性を彷彿させる。


アラビア文字で作られた作品。会場でもインパクトがありました。 

 
一つのモスクを様々な角度、時間で撮影してコラージュした作品。
何度も何度も礼拝に訪れるイスラム教徒の人々を連想させます。


これが会場のホールです。外には寛げるようなオアシススペースもあり、日が落ちた後はそこでPartyが行われていました。
やはり「アラブ」を意識したアートが多かったですが、中には草間彌生や奈良美智の作品もあったりで(しかも日本ではなく、NYのギャラリーが出品していたりする)、アートはボーダレスだなぁと感じました。
森美術館で開催されていた「アラブ・エクスプレス展」でも感じたことですが、アラブ圏のアーティストは、ジャーナリスティックでメッセージ性の強いものを作る人が多いですね。クリエーターである以上に発信者という感じがします。

私にとっては今回「初海外アートフェス」でしたが、今度はベネチアビエンナーレなんかにも行ってみたいです。