Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2013/12/31

2013

2013年最後の太陽が沈みました。

「今年はやるぞ」という気持ちだけで駆け抜けた1年でした。
年明け早々J-WAVEのコンテストで優秀賞を頂き、ワイン会プランナーとして奔走したことで多少図太くなり、JFN「News Delivery」がスタートしてニュースのおもしろさを知り、そのスタジオで憧れの「玉ちゃん」にお会いし(私がDJになったのは玉川さんのラジオを聴いたのがきっかけだった)、大学生と朗読番組を制作し、瀬戸内のこえび隊で青春の夏を送り、祖母が天国へ旅立つのを見送り、Inter FM「Barakan Morning」のアシスタントになったことで人生で一番音楽を聴き、「ラジオってやっぱり最高だ!」と再確認し、そんな日々を経てすっかり生まれ変わったような気さえしています。

喜びと苦悩に満ち、めまぐるしくも、刺激的。
先日、事務所の忘年会の席でDJ TAROさんと「1年前の忘年会の時には、こんな日々になるなんて全く想像もつかなかった」という話をしていました。本当にそうです。
なにより、こんな1年を送ることが出来たのはただのラッキーで、そのチャンスを与え、チャレンジを支えてくれたたくさんの仲間や先輩方やリスナーさんに心から感謝です。ありがとうございました。
こんどは皆様のお役にたてるように、頑張ります。

謙虚に、よく働き、よく学び、よく食べ、いつも音楽が鳴っている。
来年も、そんな日々を送りたいと思います。

2013年、大変お世話になりました。
あなたにとって2014年が、健やかで豊かなものになりますように。


稲葉智美

2013/11/23

1969年8月8日@アビイ・ロード

 
 
ピーターさんが番組中「これなんだ?」と出してきたのが、上のポスター。
ポール・マッカートニーの来日に合わせて、ビートルズの『ABBEY ROAD』のジャケット写真が渋谷のギャラリーに展示されているとのこと。

なんだか間違いさがしみたいだけど、あの世界一有名なジャケット写真は、実は全部で6ショット存在している。メンバーが横断歩道を3往復して撮った中で、たまたま4人の歩幅が均等にそろったショットがジャケットに採用されているが、他にも左向き、ポールがサンダルを履いているもの(実は裸足だったのを初めて知った)、ロンドンバスのお客がこっちを見ているもの等。それに加えて裏表紙になっている1枚を加えた7枚の写真が、ロンドン以外で初めて揃うという、とてもすごい写真展だ。

横断歩道を4人並んで行ったり来たり。
オフショットの中に並べると、もはやアイコンのようになっているあのジャケットも、継続している時の中の一瞬なのだと、とても新鮮に観てきた。そしてビートルズの足跡を追って横断歩道にやってきたファンも、ポールがやってきて盛り上がっている2013年11月の日本もまた、その延長線上にあるのだ。
音楽プロデューサー森川欣信さんの寄稿文「1969年10月21日@新宿」に登場する「17歳になったばかりの僕」も、また然り。

渋谷の路地裏にあるSocial Tokyo Galleryで、12月3日(火)まで。

2013/11/10

Barakan Morning


Inter FM「Barakan Morning」にアシスタントとして加わり、「早起き」と「学び」の日々がスタートしてから1週間が経ちました。
毎日、ピーターさんから、スタッフさんから、リスナーさんから、たくさん勉強させていただいてます。「出勤している」というよりも「登校」していると言った方がいいような・・・早くナイスアシストが出来るように頑張ります!

Inter FM「Barakan Morning」 (76.1MHz)
Mon.-Thu. 7:00am-10:00am
DJ: Peter Barakan

http://www.interfm.co.jp/barakan/

Radikoでもお聴きいただけます。

2013/08/14

Summer Sonic 2013

 
今年も行ってきました、Summer Sonic 2013!!
サマソニ7年生ですが、いやー、こんなに暑いサマソニは初めてでした・・・
では、フェスの覚え書きをここで。
 
John Legend @ Marine Stage
炎天下のマリンステージに、白いTシャツと黒いパンツ姿で登場。
よかったです!あの歌声に美しいピアノ、もっと近くで観ればよかった。むしろメッセで音をちゃんと聴かせたい感も。Ordinary PeopleとGreen Lightが生で聴けて感激です。それに、サイモン&ガーファンクルのBridge Over Troubled Waterのカバーは素晴らしかった!曲の途中で照りつけていた日差しが隠れ、そよ風が吹いてくるという自然の演出も。スタジアム全体が惹きこまれているような雰囲気でした。
 
Carly Rae Jepsen @ Mountain Stage
去年、世界中で大ヒットした彼女。とっても女の子らしいポップなステージでした!
Wedding RingやTonight I'm Getting Over Youでは、「この中で独身の人どれくらいいる?結構いるわね。いいニュースよ。今日のバンドメンバーはほとんど独身なの」とか、「こぶしを突き上げてみて。そう。失恋で沈んだ気持ちもそうすることで少し解消できたりするの」なんていう曲の歌詞に合わせたMCで盛り上げて、ラストのCall Me Maybeでは大合唱!乙女心くすぐるライブ、踊って歌って楽しかったです!“今風”というだけじゃない、人を引き付ける魅力のあるアーティストです! 
 
Cyndi Lauper @ Mountain Stage
真っ赤な髪にボンデージ・ファッションでサマソニ久々の登場。『She's So Unusual』の発売30周年ということで、She Bopも当時のアレンジで披露!今年還暦とは思えないほどパワフルで、むしろパワーアップしているのではというステージでした。スタッフから何度も巻きが入るほど、日本ファンに伝えたいこといっぱいで、何度も会場に降りてきてはファンを喜ばせる。彼女の愛が伝わってきました。いつも私たちのそばにいてくれてありがとう!
 
Earth Wind & Fire @ Mountain Stage
今回のベストアクト!!1曲目からBoogie Wonder Land!ディスコのイメージが強くて、私もクラブで流れているのを聴くことはあったけれど、彼らのライブは今でも最高でした!屋内ステージだったけど、この日1番汗をかいたっていうくらい踊った歌った!楽しかった!70-80sのアーティストなのに、会場を見渡すと世代ではないはずの若いファンまでが踊ってました。
自分が10~20代のとき夢中になった音楽が、何十年後の音楽フェスでその時の若者にも支持してもらえたらどんなに嬉しいだろう。 そのためにも、良い音楽はちゃんと次の世代に繋いでいくぞ!そう思ったステージでした。
 
Two Door Cinema Club @ Sonic Stage
今年のサマソニの最後はソニックステージ。メインボーカルのアレックスは、英国紳士風にネクタイを締めて登場。フジロックのVampire Weekendもそうだったけど、メンバーがスマートな格好をして涼しい顔で演奏していながら、アリーナはガンガン湧いているという、そんな光景を目にすることがある。音楽はキャッチーかつクレバーなんだけど「お好きにどうぞ」的なクールさ。インディーロックの流行りのスタイルなのだろうか。
エレポップ?ギターポップと言ったらいいのか、その音はとにかく人を踊らせる!Pet Shop BoysにもMUSEにも後ろ髪引かれたけど、10年代のバンドとして見ておいてよかった!最高です!また日本に来てねー!
ギターのリフがクセになるWhat You Knowがやっぱりラストで、やっぱり踊らさられて、私の夏フェスシーズンは幕を閉じました。
 
今年の夏も、ありがとうございました。また来年!
 

2013/08/13

FUJI ROCK 2013

ただいま苗場!去年の晴天フジロックから、今年は「らしい」フジロックへ。
自然の中で音を浴びるこの幸せ。生きてる、わたしー!!


 


The Golden Wet Fingers
Yo La Tengo
Lite
Jazzanova featuring Paul Randolph
Mumford & Sons
Tahiti 80
Vampire Weekend
David Murray Big Band feat. Macy Gray
The Cure
 
見たアーティストを書いてみる。
これらのライブを1日で観られるなんて、改めてフジロックは最高!
 
雨男集団Jazzanova。なぜなら、ライブが始まった瞬間小雨が降りはじめ、最高潮で土砂降り、ラストナンバーで日が差してくるという、自然にしては出来過ぎた演出で、でもそれはオレンジコートを色とりどりのポンチョでカラフルに染め、山奥での一体感を味わせてくれた。
踊りながら、雨の装備をササッと整えられるフジロッカーたちもお見事!長靴で踊る、踊る。ここまで見に来たんだという高揚感もあり、フジロックならではの「極上の土砂降り」を初体験した。Let Me Show Yaとてもよかったなぁ。
 
 




ここまで見に来た、といえばMumford & Sons。
ずっと会いたかった、観たかった!雨の気配を引きずった夕暮れ時、彼らの初来日公演を苗場でついに目撃!アルバムが2作とも素晴らしくて、さてライブは?と思っていたが、自然の躍動をそのまま音にしたようなダイナミックな演奏、よかった!最後の曲I Will Waitでは大合唱がおこり、振り返ると斜面になっているグリーンステージ後ろの方までみんな手を突き上げて歌っている。その光景には鳥肌が立った。
海外の音楽フェスではトリを務めることが多い彼ら。この時間帯に、しかもこんな間近で見られるというのは、初来日公演ならではの贅沢だ!
 
空には星がのぞく、暗い暗い苗場の夜。
David Murray Big Band feat. Macy Grayのステージを堪能!山奥の闇の中に、これだけ豪華なビッグバンドが現れたなんて「幻でも見ているのか・・・?」と思ってしまうほど。散り散りに鳴っている音がDavid Murrayの絶妙なさじ加減で集まってきて、またそれぞれの方向に自由に広がっていくといった感じで、うまく言えないけど今まで聞いたことのない高度なハーモニー。1人ひとりのプレーヤーのソロも渋くてかっこよかったな。
そこにMacyが、ボディラインを強調したピンクのスパンコールのドレス(!)でステージに登場。初めて聞いた彼女の歌声は力強くも優しくて、後ろのジャズバンドの音と溶け合っていた。お客さんに音に合わせてしゃがんだりジャンプしたりするように煽ったり(山を歩き回った脚にはけっこうキツい)、声が小さいとコーラスをやり直させたり、観客をボーっとはさせておかない手厳しさも。(笑)でも、そんなMacyの独特のしゃべり方は彼氏におねだりする女の子みたいでcuteだ。今度は是非ソロライブも観てみたいな。
 
年に1回ここで再会する人たちがいて、心の底からリラックスして、ライブ以外の時間まで心地がいいフジロック。来年もまた、苗場で会いましょう!


2013/07/11

 
ある古本屋さんにて。
 

暑くてダラーっとしたいのはわかるよ。
わかるけどさ・・・・キミ、番犬でしょ(笑)

せめて愛想よくシッポくらい振ったらどうなのよ、と近付くと、


「うーん、今度ねー」と言わんばかりの目。

この本屋さんは何度か行っているけれど、この子が溌剌としているところを見たことがない。

2013/07/04

東京ジャーミー


 
 

「ここは中東?」と思うほどの場所が、新宿から5分の代々木上原にありました。
東京ジャーミー、イスラム教のモスクです。

国際交流団体の見学ツアーで行ってきました。

イスラム圏で訪れたモスクとも遜色ない、すばらしく美しいモスクでした。ドームに描かれた細微な模様や、建物の美しいカーブ、木漏れ日が透けるステンドグラスまで、ため息が出そう。そこだけ外国かと思うほど、異国情緒あふれるその理由は、モスクの材料のほとんどをトルコから輸入して作ったから。すごい!

でもなぜ、東京にモスクが出来たのか?
それは、1917年に起きたロシア革命と大きな関係があります。革命によって弾圧を受けたロシアに住んでいるイスラム教徒の人たちが、当時の満州に逃げ込んだのだそうです。その人たちが日本に移住したことから、1938年に東京ジャーミーが建てられたというわけです。今から75年も前、戦前からあるなんて驚きです。
ちなみに、日本で一番古いモスクは神戸にあるんだそうですよ。

東京ジャーミーは、誰でも見学自由。女性用のスカーフも借りられます。
1日5回行われる礼拝中は、邪魔にならないように端の方で見学すれば大丈夫。この日も10人ほどの男性が礼拝に来ていて、厳かなお祈りの様子を見学させてもらうことが出来ました。柔らかな絨毯の上をそよ風が吹いて、アザーンが響き渡り、とても居心地のいい空間でした。

間もなく、イスラム教の断食月「ラマダン」が始まります。
東京ジャーミーでは期間中、日が沈んだあとに食べる「イフタール」という “朝食” を毎日200食ほど無料で振る舞うんだそうです。

神戸のジャーミーにも行ってみたいなぁ。

2013/07/03

SPECIAL OTHERS 武道館


 
ついにこの日がやってきた。
スペアザ武道館!!
 
2007年のサマソニ ビーチステージで、ござエリアに寝っ転がりながらビールを飲んでいた私。
「ひとまず休憩・・・」とウトウトし始めたところ、ステージから聞こえてきた「AIMS」に衝撃を受け、思わず飛び起きて踊りだしたというのが、Special Othersとの出会いでした。
 
それから6年。仙台のMega Rocksや、Greenroomフェス、リキッドルーム、早稲田大学の体育館、日比谷野音、渋谷公会堂などなど、いろんなところでスペアザのライブ観させていただきました。
 
そしてついに武道館で!彼らのライブが観られました!!(涙)
 
 
しかも、ジャムバンド初の武道館ワンマンライブ。
本当に本当におめでとうございます(涙)
チケットは完売御礼。満員のお客さんを見上げながら、メンバーは感慨深そうだった。
 
「10年、20年と続けていきますので応援よろしくお願いします」
 
スペアザの音は年々テクニカルになってきている。
ライブだと、もうほとんどソロのミクスチャーみたいにして演奏される曲もあって、
これからどんな音になっていくのか、一人のファンとして本当に楽しみにしています。
 
一方で、あのゆるっとしたMCは相変わらずで、会場の照明がついた後も「みんな気をつけて帰ってね(・・)/」と、まるで自分の家に遊びに来た友達を見送るような又吉さん。そんなところは変わらなくていいし、むしろ変わらないでほしいです(笑)
 
武道館、最高だったんですが・・・・
やっぱり、スペアザは野外w/ビールだよね!!
今年の夏フェスにも精力的に出演するようなので、行かれる方はご覧になってみてください!
 
 

2013/06/22

菊池寛『真珠夫人』

 
 男性が女性を弄ぶことを、当然な普通なことにしながら
社会的にも妾だとか、芸妓だとか、女優だとか娼婦だとか、
弄ぶための特殊な女性を作りながら、
反対にたまたま一人か二人の女性が男性を弄ぶと
妖婦だとか毒婦だとか、あらゆる悪名を負わせようとする。
それは男性の得手勝手です。我儘です。
わたくしは、そうした男性の我儘に、一身を賭して反抗してやろうと思っていますの。
―菊池寛『真珠夫人』文春文庫

かっこいいー!!!!!


第52回赤メガネの会の課題図書で読みました。
そして、この内容が大正時代に新聞連載されていたというのがすごい!
当時は、相当センセーショナルだったんだろうな。
588ページの長さを感じさせない大衆文学。大正ロマンな装丁もすてきです。

『文藝春秋』の創刊や、芥川賞・直木賞の創設した菊池寛、
この機会に読めてよかった。

気に入ったので、右の本棚にも並べてあります。


2013/05/09

ユーモアについて


唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。
ユーモアには人の心を楽にする力がある。
アスピリンのようなものだ。
百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。
               ーカート・ヴォネガット『国のない男』 NHK出版

 
読書会仲間の山川牧さんからいただいた、ヴォネガットの本。
自らの戦争体験を、出来るだけ淡々と、シュールなユーモアを交えながら、しかもSFチックに書いた『スローターハウス5』が好きで、その好きだと思う部分が凝縮された、抱きしめて眠りたくなるような1冊。
 
そもそもヴォネガットは、村上春樹が影響を受けた作家ということで手に取ったのだけれども、
村上春樹が5/6に京都大学で行った講演(私は抽選に外れた)の発言要旨を読んでいて、その影響を確信する。
 
僕の本を読んで泣きましたと言う人がときどきいるけど、
僕は笑いが止まらなかったと言われる方がうれしい。
悲しみは個人的なところに密接につながっているが、笑いは関係ない。
やっぱりユーモアの感覚が好き。
書くときはなるべくユーモアをちりばめたい。
               

ユーモアと言っても、涙が出るほどゲラゲラ笑うという種のものではなく、ギチギチに詰め込んだ本棚から1冊引き抜いてかすかな隙間ができるみたいな、フッと心の緊張がとれるような、そんなオシャレなユーモアが大好きだ。
これからは特に、ちりばめられた宝物に引っかかりながら村上作品を読みたい。


2013/05/08

モミジの花

 
モミジに花が咲くなんて知らなかった。
若緑色をした葉の陰に隠れるように、ささやかに咲く花。
赤いプロペラは、クルクル回りながら小さな実を運ぶのだそうだ。

2013/05/06

尾崎豊特別展

 
みなとみらい駅で開催されていた、尾崎豊特別展。
彼が亡くなってから、もう20年だそうだ。
 
田島照久さんにより撮影された写真や、愛用の机、直筆の歌詞などが展示されていて、貴重な肉声や映像も見ることができる。
尾崎さんの写真をこんなにまじまじと見たのは初めてかもしれない。
驚くほど澄んだ瞳をしていたのが印象的だった。
 
私はリアルタイムで尾崎豊を知らないので、歌詞の内容や人に聞いた話から、勝手に破天荒なイメージを持っていたけれど、想像していた彼と比べて、意外にも受け答えや話し方が丁寧で、思っていた以上に美少年だった。
 
彼がどこに向かおうと、支持してくれる人はたくさんいただろう。
でもやっぱり、社会のしがらみや大人のルールと何とか折り合いをつけて、いま40代になっている尾崎豊の姿は想像できない。
 
40代くらいの来場者が多い中で、10代、20代の人も来ていた。今回のメモリアル展は、実際の尾崎豊を知らない世代にも見てもらえるように、というねらいもあったそうだ。会場には、初めて知る尾崎豊がたくさんいて、彼の年齢に追いついた今、すこしだけ近くなれた気がしてうれしかった。
映画『This Is It』でマイケル・ジャクソンの素顔を知って驚いたように、その人が亡くなってから知ることが多いというのは、とても淋しいことだけれども。

2013/05/05

熱々!東南アジアの現代美術展

現在、横浜美術館で開催中の『Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術 』展へ行ってきた。
 
シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアのアーティストによる作品が大集合。東南アジアの混沌としたカルチャーと、スコールが降った後のような湿度と熱気を感じさせる、それはそれは濃い企画展だった。
 
一部写真OKだったので、覚書を。
 
 
◆チャン・ユンチア≪芭蕉の娘≫(マレーシア)
アジア文化を象徴する、蓮華に描かれたちょっと悲しい絵物語。
 
 

◆ロバルト・フェレオ≪バンタイの祭壇≫(フィリピン)

スペイン植民地時代に起きた反乱から着想した作品。逆三角形は、階級社会やキリスト教の伝統的な祭壇に対する疑義が込められているそう。


◆シャノン・リー・キャッスルマン≪東南アジアの屋台車≫(シンガポール)

これぞアジアだ!
長時間露光と、映画撮影の時の照明を使って、東南アジアのストリートカルチャーである屋台車を主人公に写真を撮ったというアート。近代化しても、こういうアジアらしさはいつまでも残っていてほしい。
 


◆スティーブ・ティロナ≪イメルダ・コレクション#1、3≫(フィリピン)
 

かつて贅を極め人民革命によって追放された、マルコス元フィリピン大統領夫人をモデルにした作品。これは彼女に対する皮肉なのか、それともファッション広告なのか、曖昧なまま提示されている。
 
◆リー・ウェン≪世界標準社会≫(シンガポール)


この長ーい布製のトンネルの向こうにモニターがあり、作者本人が「世界標準であること」を訴え続けている。映像を見た後、世界標準だと思うものに関するアンケートに回答すると「World Class Society」と書いたバッジがもらえる、という作品。
私もめでたく「World Class Society」の一員に。
 
タイのアラヤー・ラートチャムルーンスックという女性作家が作った≪タイ・メドレー1、2、3≫という映像作品も心に残った。
身寄りのない女性の遺体が収容されている安置所で撮影されたもので、「亡くなった女性たちにも、おそらく生前忘れられない恋があっただろう」という仮定から、『イフオ』というタイの伝統的な恋物語を朗読して死者を弔うという作品。
たしかに衝撃的だけど、死生観や葬儀の形式は文化によって様々であって、こういう弔い方もあっていいと思う。観ているうちに、不思議と厳かで優しい気持ちになった。同じ仏教の文化を持っているからなのだろうか。
 
これらの作品はすべて「シンガポール美術館」の収蔵品で、そのシンガポールでは今年の10月からビエンナーレも行われるそうだ。アジアのアート、とても気になる!
シンガポールかぁ。わりと近いなぁ。直行便あるなぁ。うーん・・・
 
東南アジアの匂いがしてきそうな『Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術 』展は、横浜美術館で6月16日まで。
 



夏野菜、始動!

農ガールライフ、継続中。
 
秋に蒔いたゴボウが大きくなりました。
引き抜いた瞬間、独特のあのいい匂いが。


 
ただゴボウを収穫する場合、スコップで掘り出さなきゃいけないので結構大変。
同じく育てていたニンジンと合わせて、きんぴらにして食べました。


 
それから、夏に向けて、種まきと植え付け。
スターティングメンバーは全部で9種類。畑のフォーメーションはこうです!
 
左上から、ミニトマト×2本、トマト×2本、ピーマン、チコリ、落花生、イチゴ、オクラ、春菊、アスパラ。(ニンジンは冬から継続中)
この布陣にも、ちゃんと理由があるのです。野菜には「連作障害」というのがあって、トマト・ナス・ピーマンは、去年と同じポジションではプレーできないのですね。たぶん土の養分の関係で、育ちにくくなっちゃうのだと思われます。なので、去年トマトを植えた場所には、アスパラを蒔きました。

まだ左側にスペースがあるので、ズッキーニやパプリカも欲しいところです。
 
 

 
苗は便利だし確実なのだけど、種から育てると、その野菜がどんな種から出来ているのか知ることができて面白い。たとえば、これ。

お花の種のような色と形をしていますが、これは「春菊」の種。



この黒いのは「アスパラ」の種。
春の野菜ですが、冬を超えて芽を出したところを収穫するので、今から種まきなのです。長期戦ですな。でも、一度根付いてしまえば、毎年同じ株からアスパラが生えてくるのだそう。それは素晴らしい。ということは、ホワイトアスパラも作れるのか?

そして、これは「オクラ」の種。
 

種まきしながら、「涙とともに種をまく人は、喜びの歌とともに刈り入れる」という言葉を思い出した。その通り。根気強く、芽が出てくるのを待とう。

夏野菜、いよいよ始動!

2013/05/04

Earth Day 2013

地球に感謝する日、アースデー。
今年もEarth Day Tokyoへ。
 
古着交換会「Xchange」では、タートルネックのカットソーを持っていき、
ボーダーのカットソーと、いい具合に色あせたリーバイスをいただいてきました。
 

フェアトレードのお店が並ぶエリアをフラフラしていたら、素敵な音楽が。


 
Houlibe LOU (ホウリベルウ) という広島のインストバンド。

ディジュリドゥ(初めて知った)という長い角笛みたいな楽器が「ブウォーン」と低い音で吠えて、
民族音楽をミックスようなワールドな音。
初めてスペアザの音を聴いた時と似て、その場から動けず、ひと聴き惚れ。
帰り道さっそく、渋谷のタワレコでアルバムを買って帰りました。
彼らはブルーマンのバックバンドも務めていたそうな。

雨交じりの代々木公園によく合う、いい音だった!

http://houribelou.com/index.html


2013/04/16

Break

 
Add some cytrus flavor & SMILE to latte at Starbacks.

2013/04/03

初回

News Delivery、1回目の放送終了!
The 脱力っ・・・・・・
初回の放送は、何度やってもドキドキしますね。
 
山口、島根、鳥取、石川、三重。
どんな人が、何をしながら聞いてくれているんだろう?
東京とは天気も違うだろうし、空の色もきっと違うだろうな。
こちらは今日寒いです。そちらはどうですか?
遠く離れた人に手紙を書くようなつもりで、話しかけていけたらいいな。
 
忙しい夕方の時間を楽しく過ごしてもらえるように、音楽でちょっと息抜きしてもらえるように、早く慣れて、良い番組を作っていきたいです。
 
写真は、JFN NEWSでおなじみの中村さんです。(なぜアロハ?笑)

水曜日、私の番組の後のニュースを読んでいらっしゃるのですが、実は元々私たちは読書会仲間。それが、こうして現場でもご一緒できるというのは「仕事を続けていてよかった!」と心から嬉しくなる瞬間です。

明日もがんばる!

2013/04/02

4月からの新番組

【お知らせ】

 
先日のJ-WAVE「J'S SPECIAL」お聴きいただき、ありがとうございました。
ツイッターなどでも、様々反応をいただき感謝!
何より選曲を褒めていただくことが多くて、DJ冥利に尽きる朝でした。

さて、4月からの新番組のお知らせです☆

JFN「News Delivery - Evening Edition-」
毎週水・木 17:00 ~ 18:54
(ネット局はFM山口、FM山陰、FM三重、FM石川で、放送局によって時間帯が異なります)

夕方の時間帯に、今日1日の出来事や気になる話題をお届けします。
自分をチャージ&メンテナンス出来る音楽もたっぷりと。
チーム「News Delivery」の新メンバーとして頑張りますので、
リスナーの皆さん、よろしくお願いします!

2013/03/19

冬の越後妻有


「本当の越後妻有を見に来なさい」
 
去年の夏に大地の芸術祭でこへびをしているとき、地元の人にそう言われたのがずっと心に残っていて、初めて冬の越後妻有に行ってきた。

鉢にある「絵本と木の実の美術館」は、あたり一面銀世界で、本当に絵本の中にいるよう。
夏と冬とでは、こんなに景色が違うんだ。

音が吸い込まれるような静寂と、澄んだ空気。
「雪が積もって積もって大変だよ」なんて言いつつも、四季折々の自然に付き合ってやれるというのは、とても豊かなことだと思った。雪国で生活する人たちは、たくましく、清らかだ。

ちなみに、越後妻有では「雪かき」のことを、「雪掘り」と言うらしい。
たしかに、掘るレベルで積もっていた。



この週末は、大地の芸術祭の里のイベントで運動会が行われていた。
夏にクリスチャン・ボルタンスキーの作品があった場所。


大人も子供も、徹底的に雪遊び。
半年ぶりにこへびの仲間にも会えて、里帰り気分だ。



 
松代の農舞台に着くと、何やら湯気の上がるテントが。
 
これは「雪原テロメ」という、雪の中でフィンランド式サウナに入るという企画で、焼けた石に白樺の葉で水を振りかけると、たちまち水蒸気が上がって、白樺の香りがテントいっぱいに広がる。体が雪で冷え冷えなので、室温70℃でもそんなに暑さを感じない。サウナ番のおじさん曰く、フィンランドに人たちは、森の中に出かけて行って、好きな場所にテントを設営してはサウナ楽しむのだそうだ。すごいな。

冬は棚田も姿を消して、雪景色。
春が来るのが待ち遠しくなる冬っていいな。