Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2012/05/13

「死ぬまで練習」セザンヌ展




国立新美術館で開催中の「セザンヌ―パリとプロヴァンス」展に行ってきました。
オルセー美術館など世界8か国の美術館から、およそ90点のセザンヌ作品が大集結!100%全部セザンヌ、セザンヌ尽くしでとっても豪華な企画展でした。

セザンヌと言えば静物画。
フライヤーに載っているのは、セザンヌの代表作の一つ《りんごとオレンジ》。全てのバランスが完璧!ともいわれる作品ですが、よく見てみると中央左の平皿がりんごの山が崩れそうなほどかなり傾いてるんですよね。その手前のりんごも今にも落ちそうだし。この辺がセザンヌマジックなんでしょうね。セザンヌが生け花やったらものすごく上手なんじゃないかとも思いました。
作品の中に登場する絨毯やジャー、テーブルなどが展示されているので、絵と見比べるのが面白かったです。

りんごが腐るまで眺め続けたというセザンヌは、人物画を描くときもモデルの微小な動きも嫌ったそうで、妻オルタンスは「りんごのようにポーズをとる」ので高く評価していた、という逸話も紹介されていました。

今回の企画展では、セザンヌがパリとエクス=アン=プロヴァンスを行き来しながら一生をかけて自分のスタイルを研究し続けていたことも感じられます。様々な年代の作品が交互に出てくるので「これもセザンヌ?」という画風のものもあるし、りんごの絵にたどり着いた後も亡くなるまでセザンヌの絵は進化し続けているんです。「死ぬまで練習」と言ってもいいほどストイック、かっこいいです。

展示室の最後に飾られているのは、晩年のセザンヌの写真。白いひげにハットをかぶったセザンヌおじいさんが、外に椅子を持ち出そうとしているところを映した一枚です。おそらく、これから外で絵を描こうとしているんでしょう。風景画、人物画、静物画など全部見せたあとにこの写真を、という演出はとてもにくいです。

「セザンヌ―パリとプロヴァンス」は、六本木の国立新美術館で6/11(月)まで。

2012/05/09

犬の足あと畑

 大豆の国内自給率はおよそ5%だそうです。
農ガール宣言をしたので、大豆の自給率も上げます!

夏野菜の植え付けと同時に、大豆畑の候補地を視察してきました。
数か所見て回って、おばあちゃんがジャガイモを育てている隣のスペースに決定!



よく見ると、畑に足あとが。
「これは犬だんべ」というので、とりあえず「犬の足あと畑」と呼ぶことにします。



この犬の足あと畑、けっこう広さがあって8畝くらいできそうです。
夏の草取りだけ大変だけど、たくさん収穫したいからいっぱい蒔こう!(笑)


植えるのは、「トージバ」の人が「味が濃くて味噌にもいいよ」と言っていた、この「こうざき在来」という品種。うぐいす色で小粒。種まきは多分来月下旬ごろになりそうです。
また味噌作るんだ。楽しみ!



農ガール宣言!

 「Bottom line」がテーマの2012年。
食も見直そう!ということで、畑を始めました☆
おばあちゃんの指導の下、さっそく野菜の苗を植え付け。

こんな感じで、まずは夏に向けて11種類でスタートです。



トマトはミニトマトと普通のトマトを合計4本。



ズッキーニは、黄色と緑を1本ずつ。

小雨が降る中だったけど、何とか植え付け完了しました。
そのあともきちんと雨が降ってくれたので、多分ちゃんと根付いてくれたと思います。
とれた野菜でBBQパーティーするのが目標です♪

おばあちゃんに「今、農業をやってみたいと思っている若者が増えているんだよ」と言ったら「ほんとうけ?」と驚いていた。
都内では年間何万円とかかるレンタル菜園がキャンセル待ちになっていて、お金を払ってでも援農体験をしたい人がたくさんいるなんて、おばあちゃんにとってはきっと不思議なことだろう。田舎の生活では、野菜はたくさん採れたら人にあげるし、農業で人手が必要なら手伝ってあげるのが当たり前だから。
それってshareの精神だよなぁと、植え付けをしながら考える。

農業から学ぶことは、たくさんありそうだ。

World Fair Trade Day 2012

今週末の5/12土曜日は「世界フェアトレード・デー」です。

「フェアトレード=公平な貿易」という意味。
経済活動においては安い値段で仕入れて高く売るというのが大原則だし、商品を出来るだけ安く買いたい!と思うのは当然のことですが、先進国の人たちや大企業が利益を一番に求めた結果、途上国の生産者が作物や商品をものすごく安い価格で販売することを強いられたり、低賃金労働や児童労働がうまれたりすることがあります。また、農産物を安く作るために農薬をたくさん使ったり、森林を切り開きすぎて環境が壊れてしまうことも。

公平で倫理的な貿易によって、生産者の人たちもハッピーになったらいいよね!というのがフェアトレードというわけです。
ここで、おすすめのフェアトレードアイテム&お店を紹介します!

 
◆ASPIROのサッカーボール

パキスタンでは児童労働の問題があります。本当なら学校に行かなきゃいけない年齢の子供たち、遊び盛りの子供たちが、サッカーボール工場で働いているという現状。でも、フェアトレードのボールを買えば、売り上げの一部がパキスタンの子供たちの教育のために使われて、工場で働いていた子たちが学校に通えるようになります。
スポーツは、ボールも「フェア」がいいと思う!

 
◆People Tree

フェアトレードといえば、外せないのが「ピープルツリー」。
洋服やアクセサリー、雑貨までラインナップがとっても豊富です。フェアトレードかどうかというのは関係なしで、デザインがおしゃれなものが多くて大好きなお店!ファッションブランドとのコラボ商品もあります。

写真は、私がこの春一目惚れして買った「KiiRa」とのコラボワンピ☆
職人さんたちが、「ブロックプリント」という木版の手押し染めの技法で一枚一枚手作業でプリントしたんだって!愛情たっぷりのワンピ from バングラディッシュ。大切に着ます!
先日プロフィール写真の撮影でも着たので、出来上がりをお楽しみに♪

直営店は銀座と自由が丘にあります。



◆Asante Sana(アサンテ・サーナ)
Earth Dayでも出店していた「アサンテ・サーナ」。
フェアトレードに加えて、地域の手仕事・伝統工芸を守る「コミュニティートレード」の商品も扱っている "glocal" なお店です。
インドで作られた山羊革工芸品のアイテムが可愛くて、私は最近キーケースとブックカバーを買いました。このシリーズ使ってる人結構いるみたいで、この前フリーマーケットをしていた時も洋服を買ってくれた女の子が、偶然アサンテ・サーナのお財布だったの!聞いたらもう5年くらい使ってるそうで、いい感じにツヤが出てました。楽しみだな☆
カバンもいろんなデザインがあって欲しくなっちゃいます。

恵比寿のガーデンプレイスから少し行ったところにお店とカフェがあります。


*  *  *  *

5/12(土)が「世界フェアトレード・デー」ということで、その近辺は全国各地でいろんなイベントが行われます☆ 
今週末は母の日もあるし、是非フェアトレードなショッピングをしてみてくださいね!

2012/05/08

エコな歯ブラシ☆


今年のテーマが「bottom line」な私。
「あたりまえ」を見直していきたい!ということで、まずは日々の歯磨きから?

使い捨てにしていた歯ブラシを、環境大国ドイツのテラデント社から出ている「Eco Brush」に替えてみました。
歯ブラシって毛先が開いちゃったら、一応排水溝の汚れとかを落とすのに使ってポイしちゃってたけど、これは先端だけ取り換えられるの!ハンドルの部分は繰り返し使える優れもの。しかも、ブラシの毛束に"ひねり"を加えている『ツイスト植毛』&グリップが三角になっててかなり機能的。磨き心地も思ったよりいいかんじ♪

私はPeople Treeのお店で見つけて買いましたが、「Hana GREEN ESSENCE」のサイトでも売ってます。
カラーはピンク、ブルー、イエローの3色あって、1本315円。 Not bad!

2012/05/07

ドイツ行きたい


原宿にあるすてきな靴屋さん「The Natural Shoe Store」で、トークショーがありました。
シーズンごとにカタログを送ってくれるのですが、一番新しいのがこれ。



いつも写真が凝っていて、パラパラめくりながらこの靴たちと旅行に行きたくなってしまうのですが、じつはこのカタログは雑誌「TRANSIT」とのコラボらしいのです。どうりで!
春夏はドイツで撮影したそうで、今回はお店のなかでTRANSITの編集者さんと写真家さんがその写真を見ながらトークショーをしてくれました。

ドイツのクラブ事情や、自転車レーンが街にあっていいなーなんて話、若者のシェアハウスが広くてうらやましかった話、ベルリンの街中にはらくがきアートがいっぱいある話、ポテト料理のバリエーションが驚くほど多い話。もちろん靴を作っている人たちの話も。

ドイツのお菓子とジャーマンカモミールティーを飲みながら、いいなーいいなーと聞きました。
ドイツは、行きたい場所リストに加えておこう。

2012/05/02

私のゴールデンウィーク

ゴールデンウィークで実家に帰省中。
田舎の夜は、深くて暗くて静まりかえっている。


私がまだこの家の住人だった中学生の頃、遠距離恋愛していた男の子がいた。ケータイもメールもない時代だったから、家族が寝静まった深夜の時間に、この部屋で声を殺してこっそり長電話をしていた。
学校のこと、好きな音楽のこと、遊びのこと。話は尽きなくて、まぶたの裏にその子の過ごしている日常が浮かぶようで楽しかった。

あるとき私が「今、何が見える?」と聞くと、彼は「星空」と答えた。
彼の部屋の天井には星形の蛍光シールを貼って作った天の川があって、それが今暗闇で光っているのがベッドに仰向けになっている彼から見えるのだという。

それを聞いて、私もさっそく蛍光の星を買ってきて自分の部屋の天井に貼った。ベッドに仰向けになって電話をしながら青緑色に光る星を眺めていたのは、もう10年以上も前のこと。

記憶や感覚は、長い時間忘れていたのに、些細なことがきっかけで突然甦ることがある。

14歳の私が作った星空は、大人になった私の視界に飛び込んできて、今私を眠らせてくれない。