Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2012/12/27

第44回赤メガネの会~クリスマス~

 
先日、44回目の読書会が開催されました。
 
課題図書は、松本清張著『霧の旗』新潮文庫。
 
主人公の桐子は、老婆殺しの冤罪で投獄された兄を救うため一流弁護士を訪ねるも、弁護費用が払えないということを理由に門前払いされてしまう。兄は濡れ衣を着せられたまま獄中で病死。その後、桐子の弁護士に対する復讐劇が繰り広げられる・・・というストーリーです。
 
初の松本清張、おもしろい!
多くの放送関係者が映像化したくなる気持ち、めっちゃわかります。
高利貸しの老婆を殺害するというオープニングや、登場人物たち一人一人が受ける報復など、前回読んだドストエフスキーの『罪と罰』に対するオマージュのような印象を受けました。
これは映像作品も観てみたい。 
 

 
クリスマス間近ということで、本のプレゼント交換もしました!
思い思いに選んだ本。やっぱり被ることはないんだね。しかるべき本が、しかるべき人のところへ行き笑顔があふれた一コマです。

ちなみに、以前ブログに書いていた私が選んだ本は、伊坂幸太郎の『SOSの猿』でした!
牧さんのところに行ったので、2人で感想を言い合おうと思います♪

私のところにやってきた本は・・・・
 
みうらじゅん著『郷土LOVE』角川文庫、です(笑)
著者を「先生」と呼んでいる佐野さんチョイス。
半分くらいまで読みましたが、私には無かった世界観で、
彼のユニークな人間性のルーツはここにあったのかと納得している次第です。
年末、田舎に帰ることだし、郷土愛を深めるため活用することとします。
どうもありがとう!

2012/12/25

Merry Christmas!!

高校生の頃通っていたミッションスクールでは、クリスマスの朝に青色のベロア地の袋が回ってきて、「コーヒー1杯分を目安に」献金をする習慣があった。
学校を卒業して大人になった今でも、ささやかな額ではあるけれど、「クリスマス献金」は続けている。「クリスマス献金」のお陰で、クリスマスは、自分に与えられている「あたりまえ」に感謝する日になっている。

今日も働けること。あたたかい家で眠れること。すてきな人たちに囲まれていること。
おいしいご飯をおなかいっぱい食べられること。
今年も1年楽しく過ごせました。ありがとうございます。

今年は、自由が丘駅前でボーイスカウトの子どもたちが募金活動をしていたので募金させてもらったのだが、そのユニセフの募金箱を持っていた男の子に全力で「ありがとうございます!」とお礼を言われて、ちょっとはずかしくも嬉しかった。


大勢の人が行き交う渋谷駅の改札前で、偶然にも久しぶりの知り合いにバッタリ再会するというサプライズもあり、あたたかな気持ちで過ごしたクリスマス。
立ち止まってみると、日々はたくさんのgiftで溢れている。

2012/12/21

The Solar Budoukan

 

観てきました! The Solar Budoukan!!

タイジさんの呼びかけで集まった出演アーティスト(友達)は、
インディーズ電力、The Sunpaolo、THEATRE BROOK、Leyona、和田唱(TRICERATOPS)、LOVE PSYCHEDELICO、加藤登紀子、Salyu、増子直純、浜崎貴司、土屋公平、屋敷豪太、Char、吉川晃司、奥田民生、藤井フミヤ、斉藤和義、仲井戸“CHABO”麗市
とめちゃくちゃ豪華!!!!

タイジさんはずっとステージに上がりっぱなしだったので(開演前の「客寄せ」までやっていた)、まるでタイジさん主催のPartyのようでした。

驚いたのは、今まで見てきたどの武道館ライブよりも音質が良かったこと!
自然エネルギーだと音質も変わるのか?!
終盤で登場したCHABOさんの「ガルシアの風」は感動したなぁ。

タイジさんの念願だった初武道館ライブ。「タイジがやるって言ったから、来たんだよ」と口をそろえる出演者たち。彼の求心力の強さを感じる、タイジさんらしい武道館ライブでした。

清志郎さんが生きていたら、この場にいたのかなぁ。
そんなことを思いつつ、武道館を後にしました。

2012/12/13

青木野枝 ふりそそぐものたち

地方都市に出かけると、その土地の美味しいものと美術館を楽しまずには帰れません。

仕事がてら名古屋市美術館で観てきたのは、「青木野枝|ふりそそぐものたち」。
 
青木野枝さんは、越後妻有の「大地の芸術祭」(中里)や、瀬戸内国際芸術祭(豊島)でも出品している作家さんで、多くの作品が「水」をモチーフに制作されています。しかも素材は「鉄」なんです。
 
 
瀬戸内では、豊島という島に湧水が出ている場所があるのですが、地元のお母さんたちが水仕事をする共同井戸端の近くに設置されていたのが青木さんのオブジェでした。
真夏のアートめぐりはとてもハードで、あまりの暑さに、私は首に巻いていた手拭いをこの湧水で濡らしたのです。その時のひんやりとした水の温度が、夏の記憶の断片として、今でも鮮明に残っています。
 
 
今回は作品の設置場所が美術館の真っ白な展示室なので、また違った表情。
儚く、もろく、不安定。上から下に伝ってくる水の流れ。下から上にのぼっていく気泡。
まさかこれが、鉄で作られているなんて。
階段のホールにも水玉をイメージした装飾が。水をイメージした版画も素晴らしかった。
 
乾燥した冬の空気が、水の粒子で満たされていき、
そのうち水の中に沈んでいるような感覚になる企画展。
 
特別展「青木野枝|ふりそそぐものたち」は、2館同時開催。
名古屋市美術館が12/16(日)まで。
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2012/aoki/
豊田市美術館が12/24(月)まで。
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2012/special/aokinoe.html
 
 
豊田市美術館に行けなかったのが非常に残念・・・。
青木野枝さんは、来年8月から開催の「あいちトリエンナーレ2013」でも出品するそうなので、こちらの作品もどんなものになるのか、楽しみに待ちたいと思います。

名古屋スイーツ「ぴよりん」

今日は名古屋で仕事でした。


 
事務所VASPの先輩nicoお兄さんと一緒でございました。
共に名古屋グルメを堪能♪
nicoさんが食べていたエビフライは、手羽先を中心に「X(エックス)」になっていました。(笑)
 
 

そして、ぜひ食べてみたいと思っていた名古屋スイーツがコレ!

 
「ぴよりん」です!
 
名古屋コーチンの卵で作ったプリンの周りに、ふわふわのスポンジが包んであり、まるで本物のヒヨコのようなかわいさ!!プリンは濃厚ながら、子供の頃デパートのレストランで食べさせてもらったような懐かしい味です。喫茶店でプリンというのは、なかなかステキ☆
この時期、クリスマス限定の「ぴよりん」が発売されています。
日によっては完売してしまうほどの人気で、新・名古屋スイーツとして認知度も急上昇中。
 
ただこの「ぴよりん」、「食べちゃうなんて可哀想」、「どこから食べたらいいのか・・・」と、
可愛すぎて食べずらいことでも話題。
 
私もなかなか手が付けられず。
見つめ合ってしばらく悩んだ後、右側をパクッ。・・・左側をパクッ。
背中をパクッ。
結果、ミニマムになった「ぴよりん」の顔部分が「パタッ・・・・」と後ろに倒れました。涙
美味しかったのに、完食したあとに残る何とも言えない罪悪感。
 
それでもいいから食べてみたい!と思った方。
「ぴよりん」は、名古屋駅のカフェ・ジャンシアーヌで販売中です。


2012/12/09

クリスマスプレゼントを買いに

プレゼントというのは、うれしいものです。
「心から」なのか、「仕方なく」なのか、それとも「恒例で」なのか、贈り物をするモチベーションはさておき、このクリスマスの時期のプレゼント文化はいいなぁと思います。
 
私が参加する体育会系読書会「赤メガネの会」でも、次の開催日がクリスマス直前ということで、プレゼント交換をすることになりました。
 
もちろんプレゼントは「本」です。
 
「何でもいいから、人に読んでもらいたい1冊」という、大変ざっくりとした、しかしかなりセンスが問われるお題が出されました。あの本は毎年冬の時期に読みたくなるなぁ。あの作家さんはみんなに読んでもらいたいなぁ。いろいろ思案し、それもまた楽しく、なんとなく本の候補を絞り、今日代官山の蔦谷書店へ。
 
なんと、「この作家」と思っていた人のサイン本を入手!
 
 
・・・すいません、読書会がまだのためモザイクがかかっておりますが、ご了承ください。
本当は別な本にしようと思ってたけど、サイン本だなんて!しかもこの人の!と思い、プレゼント用と私の分と、同じ本を2冊買いました♪
 
えっと、読書好きな人ならきっと読んだことがある作家さんだと思います。
名前くらいは小説を読まない人でも知っているはずです。
「大好き!」という人が、わたしの周りにも何人かいます。
平積みの常連と言っても過言ではないと思います。
個人的に、「メンバーに読ませたい!」と思っている作家さんです!
 
誰の手に渡るのだろう?
そして、私のところにはどんな本がやってくるのだろう?
 
誰かのために本を選ぶって、こんな楽しいことはない!
読書会を始めてから変わったのは、読みながらつい「この本は誰にあげたいかな?」と考えるようになったこと。いい本は、取っておくよりも人にあげたくなっちゃうのです。
 
ああ、次回の読書会、楽しみ♪

2012/12/05

トルコのうまいもの


世界3大料理は、フランス料理、中華料理、そしてトルコ料理です。
肉あり、魚あり、野菜あり、パンあり、ご飯あり、お酒あり。
バラエティに富んでいるのは、さすが西と東が交わる国ですね。
トルコで食べたうまいもの、ここで一挙ご紹介~!
 

◆トマトのスープ@イスタンブールのオトガル
地元の人に交じってロカンタで食べる朝ごはん。レモンを絞って食べるスパイシーなスープは、長距離移動で疲れた体にしみわたります。そして、この太っ腹すぎるパンの量!(笑)
ありがたく、気の済むまで食べました。
 
 

◆朝ごはん@ホテル
ホテルの朝食は大体どこもこんなメニューでした。
パン、数種類のチーズ、ジャム、トマト、キュウリ、オリーブ、ハム、ゆで卵、コーヒーもしくはチャイ、ジュース。 トルコは特にパンがおいしい!ふんわりしていて、バターのいい香り。ついつい食べ過ぎちゃいます。 
 

◆ケバブ@イスタンブール
ケバブと言うと、道端でグルグル回っている肉の塊を思い浮かべますが、ケバブは本来「肉料理」を意味します。これは羊肉のケバブ。
 
 
◆ミディエ・ドルマス@チチェッキ・パサジュ
ムール貝にピラフを詰めた料理。レモンを絞って食べます。おいしい!




◆ラク@ギョレメ
トルコのお酒。水で割るとこのように白く濁ります。ラクを飲んだら、必ずそのあとから水を飲むんだよと教わりました。口の中に甘い独特の香りが広がって、余韻が長い。トルコにはビールもワインもあるので、食事が楽しいです。



◆キミレット・キョフテ@ウフララ渓谷
鉄板にのった煮込み&ピラフ。チーズをのせて食べるとおいしい。

◆マントゥ@ギョレメ
トルコ風ラビオリ。ソースはヨーグルトベースです。トルコはヨーグルトの消費量が世界一だそうで、スープにもドリンクにも使います。この酸味がクセになりました。アイランというしょっぱい飲むヨーグルトも肉料理と合っておいしかった。


◆ピデ@コンヤ
トルコ風ピザ。地域によって少しずつ違うそうで、コンヤのものは薄いクリスピータイプ。ひき肉とチーズのものが定番です。ランチにピッタリ!


◆サバサンド@ガラタ橋
カリッと焼いたサバと、オニオン、レタスをトルコパンにはさんだサンドイッチ。橋のたもとに浮かぶ船の上で作っているガラタ橋名物で、レモン汁と塩をかけて豪快にかぶりつきます。男の子が売りに来るピクルスと合わせるのが地元っ子の食べ方のようです。
ボスポラスクルーズの乗り場のすぐ脇なので、待ち時間に是非!
 
 
あぁ、書いてたらよだれが・・・

2012/12/04

限りなく透明に近いブルー

◆6~7日目◆

バスは、早朝にデニズリのオトガルへ到着。
私たちが乗ったセルヴィス(ミニバス)は通勤の足でもあるようで、地元の人を拾ったり降ろしたりしながら1時間ほどでパムッカレ村に着きました。

パムッカレには2つの見どころがあります。
まずは、ヒエラポリスと呼ばれる遺跡。紀元前190年に始まりセルジューク朝に滅ぼされるまで繁栄した古代都市だそうです。


特に、紀元前2世紀に作られたという円形劇場は圧巻。
そんな昔に、どうやってこんな大きな建造物を、しかも丘の上に作れたのだろう?
高校生の頃に訪れていたら、世界史の成績がもう少しマシだったかな・・・?
そんなことに思いを馳せながら歩く。
 
 
パムッカレの見どころ、もう一つはコレ!




 
トラヴェルテンと呼ばれる石灰棚です。
そう、雪のように見えるのは「石灰」なんです!湧き出た温泉に含まれる石灰分が、長い長い年月をかけて棚田のような斜面を形成しました。もちろん、世界遺産です。
流れているのはぬるい温泉水で、石灰棚に溜まると不思議なことにきれいなブルーになります。

母が「パムッカレを見てみたい」と呟いたことから始まった今回の旅。
2日間、この石灰棚で本を読んだり、写真を撮ったりしながらのんびりしながら過ごしました。



 
『限りなく透明に近いブルー』とは、まさにこのことか。
 
11月上旬なので寒いかなと思っていましたが、お湯も流れていたし、薄着で楽しめるくらい暖かく快適。むしろ、ハイシーズンの真夏に遺跡めぐりは暑そうなので、ちょうど良かったです。
 
 
さて、パムッカレで問題になっているのはしつこい客引きのこと。
パムッカレのインフォメーションでバスチケットを手配した際に、なんとインフォメーションの人から(!)かなり熱心なツアーの勧誘を受け、断って逆ギレされ、しばしそのおじさんとバトりました。(笑)
客引きはどこにでもいるものだし、信じるかどうかはその時々で判断するしかないのですが、特にこの村は前情報をきちんと仕入れていくことをおススメします。
 
これから訪れようとしているバックパッカーの人へ、参考程度に私なりの感想を書いておきます。(201211月)
 
①ヒエラポリスとパムッカレの見どころは、ツアーに参加しなくても1日あれば自分の足で充分回れます。遺跡についての詳しい解説が欲しい人は、ガイドツアーの方がいいと思います。
 
北門までセルヴィスで行き、ヒエラポリス→石灰棚→南門から出るというルートがおススメです。下りの方が楽だし、景色がいいです。
 
パムッカレからカラハユットまではセルヴィスで行けます。
 
パムッカレには、チケットやツアーを申し込める旅行代理店が複数あります。執拗な勧誘に「おや?」と思ったら、他のデスクで比較するのも手。パムッカレ発のバスチケットは、前の都市であらかじめ手配しておくこともできます。
 
⑤ツアーに申し込む場合、レシートにいくら払ったか(All Paidはダメ)、代理店名と連絡先、代金に何が含まれるのかを書いてもらうと間違いないです。
 
⑥あからさまに日本人びいきな人には、そもそも注意。
 
 
素晴らしい世界遺産なので、行かないのはもったいない。
ぜひ「気を付けて」行ってください!

2012/12/01

旋舞「セマー」

◆5日目◆
 
この日は午前中にカッパドキアを出発し、トルコ中部の都市コンヤに向かいます。
 
コンヤは首都アンカラから南に約250kmに位置し、もともと13世紀頃にルーム・セルジューク朝の首都として栄えた街。住宅街はまるでヨーロッパのように区画整備がきちんとされていて、繁華街は都会でした。第一に客引きに声をかけられないので、観光地ではなく生活ベースの街に来たんだなと感じます。
 
コンヤは、イスラム神秘主義の一派メレヴィ―教団の発祥地でもあるのですが、このメレヴィー教団の儀式が「セマー」と言って、とても変わっているんです。
 
これです。
 
修行僧たちが、長い帽子をかぶり、白いスカートをはいて、音楽に合わせてクルクル回り続けるというもの。映画『The Fall 落下の王国』でこのセマーのシーンが出てくるのですが、スクリーンで見たその美しさが忘れられず、「生セマー」を観るためにわざわざコンヤに立ち寄ったというわけです。
 


 


踊り手「セマーゼン」の衣装にはちゃんと意味があって、(『地球の歩き方』によると)帽子は墓石、ジャケットは墓、ジャケットを脱ぐ行為は「地上の束縛からの解放、墓からの脱出」を表しています。クルクル回ることで神様に近づくのだそうですよ。まさに神秘主義ですね。
ちなみに、このスカートを履いた踊り手たちは、みんな男性です。


では、セマーの動画をご覧ください。


本当に美しかった!よくこんなに回り続けて目が回らないなぁと感心します。恍惚の表情を浮かべているセマーゼンの人たち、惹きこまれました。一見の価値ありです。
コンヤ郊外の「メヴラーナ文化センター」というところで、毎週土曜日の夜には無料でセマーを見るられます。市街地からは少し離れていますが、オトガルからはタクシーで15分くらい。会場の隣にヒルトンホテルがあって、公演が終わった後でもそこに行けばタクシーをひろえるので利用すると良いと思います。
 
 
話は少し逸れますが、旅行中、何回かトルコ人のteenage girlsに「一緒に写真を撮ってください!」と頼まれることがありました。そして「何歳?」「学生?」などと質問攻めに合い、答える度に「キャーキャー」言われるのです。悪い気はしないのですが、旅の間このことを「襲撃」と呼んでいました。
「あの人日本人っぽくない?」「マジだ、日本人じゃん」「ねえ、写真撮ってもらおうよー」「それ超ヤバい!行こう行こう!」みたいなノリなのかしら。
 
せっかくなので私のカメラでも撮ってもらいました。



彼女たちは高校生で、デニズリからセマーを観に来ていると言っていました。
なんだか留学生になった気分。(笑)
 
この日はセマーを観た後、夜行バスでパムッカレに向かいました。
つづく。