Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2011/04/11

まほうのハコ




週末は、ディレクターさんと北杜市の清春芸術村へ。

「光の美術館 Clave Galerie」がこの日オープンだったのです。


このギャラリーは2階建てで、切り込みが入った天井や壁からは様々な角度で光が入ってきます。中は思ったより明るい!2階に展示されているクラーベの作品4点は、自然光に包まれ、まるで空間に溶け込んでいる感じがしました。

1階にはクラーベが使っていた筆や机や椅子が置かれているのですが、まさにこんな光の下で作品を作っていたんだろうなと思います。ギャラリーで目撃する色こそが「正しい色」なのです!そんな風に絵に向き合っていると、絵を描いていたという光あふれる南仏のギャラリーの気配までがしてくるようでした。


案内してくださった吉井画廊の方は、オープン前夜に月明かりの下で作品を見たそうで「幻想的だった」とおっしゃっていました。(なんて贅沢!いいなー!!!)


実はこの建物、安藤忠雄さんの設計で、地中美術館のモネの部屋が好きな方は是非と思います。なんとこの日は、安藤さんの記念講演会まで聴くことができて、至福の1日でした。

香川県の直島には安藤さんの作った美術館がいくつかあって、「どんな方なんだろう」と思っていたのですが、それはそれはユーモアとエネルギーあふれる方で、1時間強いっぱい笑いました。

瀬戸内の環境や島の個性みたいなものについても、楽しくお話しされていてうれしくなる。建物を建てることは、良くも悪くも環境を変えることだと思うのです。安藤さんの建築は、アート作品やその場所に魔法をかけてしまんですよね。


「光の美術館 Clave alerie」もやっぱり、“まほうのハコ”でした。