Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2011/07/06

「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」展
















サントリー美術館で開催中の、「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」展に行ってきました。
日本人にはおなじみのシンボル、鳳凰と獅子が描かれている掛け軸や屏風、彫刻、
道具などを集めた、「鳳凰ずくし」「獅子ずくし」の展覧会です。

私、狛犬が好きなんです。神社に行くと、まずは阿形を撫で、次に吽形を撫で、
二つの表情をじっくり見比べてから階段を上がるというのがお決まりで。

ほらっ。
















この子は、鶴岡八幡宮の吽形。かわゆい☆ 大銀杏がまだある頃だ。
この大きな頭、口、鼻と目。ユニークな表情。
それから、「神社を守ってるんだぞ!」感が、たまらなく可愛いです。
今回の企画展には鎌倉時代に作られた、顔が小さくスマートな風貌の狛犬が展示されていて、上のようなコミカルな狛犬を思うと、世の中はなんて不平等なんだ、と思う。

絵でいうと、千尋の谷底から落として登ってこられた子だけを育てるという(!)
「獅子の児おとし」を描いた、歌川広重の掛け軸や、滝に打たれている獅子の絵などもありました。牡丹の花を頭の上に載せて、石橋の上から下を見下ろしている獅子を描いた
「石橋図(しゃっきょうず)」なんて、めっちゃキュンとします!

鳳凰のところでは、お神輿の上に載っているお飾りや、美しさを競うかのようにたくさんの
掛け軸が展示されていました。鳳凰の特徴として共通するのは、鋭い目、長い尾・脚・首、
色とりどりの羽といったところでしょうか。

鳳凰も獅子も架空の動物ですが、
だからこそ、こんなに表情が豊かだったり、美しかったりするのではないかと思いました。
今年の夏祭りでは、お神輿や獅子舞をじーっと見てしまいそうです。
鳳凰と獅子が、とても身近になる企画展。サントリー美術館で、7月24日まで。