Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2012/10/05

女子目線の男子ヌード写真展「THE BOY」

新宿で人と会ったあと、Photographers' Galleryへ。

(写真は、ギャラリーのサイトより)
 
現在、中村早(さき)さんの写真展「THE BOY」が行われています。
初の写真集リリースを記念しての展覧会で、彼女が長年撮り続けてきた中で選りすぐりの作品が展示されています。

作品は全部モノクロ、被写体は作者と同世代の男の子(ヌード)です。
2部屋に分かれていて、1つは男性の顔写真、もう一つは男性のお腹や背中、顔、すねなど、体のパーツの写真が飾られています。

あらかじめ断っておきますが、全然いやらしさがない。ヌードって聞くと「えっ?!」ってなると思うけど、体のライン、筋肉、腕の血管などが光と陰でやんわり浮かび上がって、むしろちょっときれいだった。
いやらしくない理由その1は、カメラと男の子の距離。友達よりは親密な関係だけど、それ以上は踏み入れないというギリギリのラインが守られている感じ。それでいて、すね毛や肌のゴワゴワしたテクスチャーがはっきり見えて、汗のじっとり感が伝わってくるような距離感、絶妙です。

いやらしくない理由その2は、だれの裸かわからないから。
顔と体が別々に切り取られているからこそ、現実感が薄れて冷静に見られる。

「でも、男の子を脱がして写真を撮っちゃうなんてどんな女の子なんだろう?」そう思っていたら
、ギャラリーにご本人が。お人形さんみたいな、かわいらしい方でした。私と同世代。写真にいやらしさがない最大の理由は、この方が撮ったからだ!と納得。
「じつは、顔とパーツで同じ人のものがあったりするんですよ」とも教えてくれましたが、まぁそこはあえてマッチングしないことに。(笑)

女子目線の男子ヌード、ありだと思います。


中村早写真展 「THE BOY」
2012年9月29日(土)- 10月21日(日)
12:00 - 20:00 月曜休廊
会場 / photographers' gallery(新宿)

http://www.pg-web.net/


2012/10/02

冬野菜の種まき

問題です。
Q. これはなんの種でしょうか? ヒントは「色」。

 
 
Q. では。こっちは何の野菜でしょうか?





 
 
わかったかな?どちらも冬野菜の種です。
勝手に手相を見るのはやめてくださいねー。
 
じゃあアシスタントのカエル君、正解をお願いしまーす。
 
 
A. 「1つめはゴボウ。2つめはニンジン。ジョーシキだねっ。」
 
 

 



はいっ。(笑)
ということで、いよいよ冬野菜の種まきが始まりました。

最初の種まきは9月5日(水)。日照り続きだった夏ですが、9月に入ったとたんにおしめりがありました。カッチカチに固まっていた土も雨を吸って少しだけ柔らかくなっただろうと思い、ゴボウとニンジンの種まきをしました。

根野菜は「砂目の土地」がいいと言います。根っこがすーっとまっすぐ伸びるからだそうです。と言っても畑の場所は決まっているので、いつもよりも深くしっかり耕します。これが結構大変。

ゴボウの種は、大豆畑(犬の足あと畑)の一角にまきました。一生懸命耕したつもり。自然薯みたいなゴボウにならないことを切に祈ります。


 
こちらはニンジン畑。もともとトウモロコシとズッキーニを植えておいた場所です。
ニンジンは土をかぶせたところに藁を敷きます。
  
夏野菜を片づけて、畑も徐々に冬野菜に衣替え。
私の畑がある茨城では、水菜、ホウレンソウ、白菜などの葉野菜は通常10月10日過ぎがまき頃。暑い時期にまくと、育ちすぎてゴワゴワになっちゃうんだって。何ごともタイミングが大事なんだね。
 
野菜を育てていると、季節が変化していくのがよくわかります。


2012/10/01

大豆実る


我が畑の大豆、こんなに大きくなりました。歩く隙間もないくらいびっしり。
芽が出始めたころは、苗同士の間隔をもっと広くしたほうがいいのかなと思っていましたが、大豆は風に弱いのでお互い支え合えるくらいでちょうど良かった。


肝心の豆ですが・・・


 
ちゃんとついています!やった!
 
父曰く、私は種まきのタイミングが良かったそう。家の近所の農家さんでは、少し時期が遅かったせいでまばらにしか発芽しなかったので、トラクターでうなってしまったと。おばあちゃんは発芽が悪いことを「はいぎょじむ(生えぎょじむ?)」と言います。調べても出てこなかったので、茨城の方言なのでしょうか?素人の大豆が「はいぎょじむ」ことなく、ここまで育ったというだけでもありがたいことです。
 
問題は、ちゃんと実が入るかどうか。
夏暑かったせいか葉がかなり茂っているので、ちょっと心配。がんばれ大豆!
 
 
ちなみに、大豆の花って見たことありますか?



 

これが大豆の花です。おばあちゃんからもらった種の方は、白い花がつきました。
 
 


こちらが、私が仕入れた千葉県の在来品種「こうざき在来」の花。なんと紫色でした。豆も何粒かに1粒紫色のマーブル模様がある品種なのですが、紫色の色素があるのかしら? 
同じ大豆でも、品種によって花の色や葉の形、実の入る時期も違うんだね。おもしろーい!
 
 
台風通過後、畑はまだ見に行けていない。
あの風に耐えられたかなぁ・・・心配だ。 


こへび慰労会


 
3年に1度のアートフェス「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」が閉幕して2週間。芸術祭のサポーター「こへび隊」の慰労会が開かれました。
京都駅や十日町市の「キナーレ」を設計した原広司さんと、アートフロントの原蜜さんが直々に、おいしい手料理でこへび隊の労をねぎらってくださいました!しかもアトリエファイの事務所にお邪魔することができて感激・・・!
 


 

30人ほどの懐かしい仲間と久々の再会。
越後妻有では大抵Tシャツに手ぬぐいといった格好なので、東京で会う場合、当然その時よりかはきれいな格好をしているわけで、この日は高校生の時にクラスメイトと私服で会うような新鮮さがありました。(笑)

こへび隊の主な活動は、アーティストの作品制作、作品のメンテナンス、会期中の作品管理・ガイドツアー、草刈り・雪囲いなどで、自分たちが出来る範囲で、でも真剣に取り組みます。年代もバックグラウンドも様々。美大生をはじめ、建築学科の学生、アート大好きな社会人、アーティストさんの知り合い、初めはお客さんで来て越後妻有に魅了された人、いろんな人と出会いたい人。モチベーションも様々だけど、不思議とゆるーくまとまっているんです。

こへび隊の活動についてみんなが言うのは「仕事ではない。かと言ってボランティアをしてあげているという意識もない。楽しいからやっている」。自分自身もそう思っています。これもこの集団の不思議なところ。

「芸術祭の最大の作品は、こへび隊だと思っている」とは、NPO法人越後妻有里山協働機構の事務局長さんの言葉。
私も作品の一部になれたのであれば嬉しいな。


気になった方は、ぜひご覧になってください。→ こへび隊HP

2012/09/29

鋤田正義展―SOUND & VISION

 
最近はCDを買わなくなったという人も多いかもしれませんが、ダウンロードした音楽にはないCD(もしくはレコード)の良さは「ヴィジュアル」があるところではないでしょうか。
 
音楽に目覚めた10代の頃、ベッドに横になってCDを聴きながら、ブックレットに載せられた大好きなアーティストの写真をいつまでも眺めていました。きちんとCDで聴いた音楽は、ふたたび耳にした時、そのヴィジュアルとともにより鮮明に蘇ってくるもの。
もしあなたの頭に思い浮かんだジャケット写真があるとするなら、それはもしかしてこのカメラマンが撮った写真かもしれません。
 
現在、東京都写真美術館で『鋤田正義展―SOUND & VISION』が開催中。
アーティストのジャケットやライブの写真や広告写真、テレビコマーシャルや映像作品など幅広いフィールドの第一線で活躍している写真家、鋤田正義さんの回顧展です。
作品の被写体になっているのはDavid BowieやT. REX、Iggy Pop、布袋寅泰、忌野清志郎、YMOなど「あぁ、この写真見たことある」というアーティストばかりで、音楽好きにはたまらないと思います。
 
高校生の頃から写真を撮っていた鋤田正義さん。あるときDavid Bowieを見て「化粧をしている男がいるのか!」と衝撃を受け、そのまま飛び込みで行って写真を撮らせてもらったことがすべての始まりだったそうです。David Bowieの名盤『LOW』に収録された「SOUND & VISION」がタイトルになっているのもそのためです。
 
展示されている写真を観ていると、アーティストへの憧れの気持ちはこういったヴィジュアルがかなり大きく影響しているということに気づきました。鋤田さんはまさに、憧れを作り出す写真家。
会場には「Rock好きです!」という服装のお客さんも多くて、さすがに話しかける勇気はないけれど、きっと音楽トーク出来る人ばっかりなんだろうな・・・とちょっともどかしい気持ちもありながら、そういうところまでとてもワクワクする写真展でした。
 
『鋤田正義展―SOUND & VISION』は、東京都写真美術館で今週の日曜日まで。
 

2012/09/26

旅の適齢期

 
すると、その刑事はこういったのだ。
"Too late."
もう遅すぎる、と。
20代を適齢期とする旅は、やはり20代でしかできないのだ。
        ―沢木耕太郎『旅する力―深夜特急ノート』新潮文庫


『深夜特急』の沢木耕太郎さんが“旅論”を綴ったエッセイを、読み終えたところです。

沢木さんが仕事を辞めて香港~ロンドン陸路の旅に出かけたのは、26歳の時。
それを読んで私は、「まさに今じゃないか!」と。
しかも沢木さんは、26歳は旅の適齢期だと言っている!

なぜか。

当時は、未経験という財産つきの若さがあった。
しかし逆説的ではあるが、未経験者が新たな経験をして、それに感動することができるためには、あるていどの経験が必要だった。つまり、経験と未経験のバランスがとれた26歳という年齢が「旅の適齢期」なのだそうだ。
もちろん30代には30代の旅、50代には50代の旅があるけれど、あの『深夜特急』の旅は26歳でしかできなかった、と旅の巨匠。

それを読んだ私は、ちょっとだけガッカリした。
なぜなら、数日前に飛行機のチケットを取ってしまったばかりだったから。
そう。カタール~モロッコ旅ですっかりアラブ圏に魅せられてしまった私、来月末から2週間、トルコ~UAEを旅することにしたのです。この本をもう少し早く読んでいたら、もしかしたらユーラシア大陸半年間の旅になっていたのかなぁと。

でも、旅って呼ばれる時が行くべき時だって思うから、いつでも行けるように資金を貯めつつ、その時を待とうと思います。

*   *   *

今回「呼ばれた」行先はトルコ。パムッカレに行ってみたい母と行く初の海外旅行です。母は青春18きっぷで本州を1周した強者。しかしながら海外は何十年ぶり。しかも海外は「船」でしか行ったことがないという、何とも変わった旅人なのです。

いつもの一人旅と違って母の面倒も見なくちゃいけないから、チケットを取るとき「ツアーにしちゃおうかなぁ・・・」という考えが一瞬頭をよぎったのですが、沢木先生の旅論に触れ、やっぱりそうしなくてよかった!と胸をなで下ろす。

前回のモロッコ旅は、行き当たりばったりだったからこそ友達になれた人がいっぱいいたし、出会えた景色やハプニングがあったんだ。ドーハでアジアカップを見られたのも、たまたまトランジットが20時間もあったからだったしな。うん、そうだ、そうだ。

今回もたまたま安かったチケットがアブダビ経由の便なんですが、帰りがちょうどアートフェアの開催期間中らしいので、UAEにストップオーバー予定。
本にも出てきましたが「ストップオーバー」とは、24時間以上の乗継があること。ストップオーバーのできるチケットをうまく使えば、格安で2か国以上を旅できてしまうのです。
云わば「誘惑」です。
アブダビと言えば、ルーヴルやグッゲンハイムの分館が世界で初めて作られるという、今のアートシーンでかなりホットな場所。これは行かない理由はないでしょ!

さて。果たしてover 50の母は大丈夫なんでしょうか?
まあ、旅は道連れ。なかなかこんな機会もないだろうから、とことん20代の旅に付き合ってもらおうではないか。むふふ。

2012/09/24

【実験】太陽の熱で甘酒はかもせるのか?

残暑厳しい秋の始まりに、ベランダである実験を試みました。
 
 
題して「太陽の熱で甘酒はかもせるのか?」
 
 
ジリジリと照りつける太陽で、ベランダはまさにヒートアイランド。
今まで甘酒は炊飯器で作っていましたが、体感温度40度オーバーのうちのベランダならもしかしてと思い挑戦。
 
熱が伝わりやすいよう、平たいタッパーを使います。
米麹と45度くらいのぬるま湯を混ぜてセット。
この日は1日晴天だったので、朝10時ころから日暮れまで太陽を浴びせ続けました。
 
 
その結果・・・・




 
じゃーーーん。
 
 
ちゃんと発酵して甘くなりましたー!
オリゼー、よくやったぞー!
 
名付けて「100%ソーラー酒」。ソラッ酒。
 


国のエネルギー戦略、方針がどうもブレブレのようですが、
「太陽のエネルギーも活用していける日本になろうぜー」という一市民からのささやかな提案でした。