Turkish Pottery, 2016

2013/06/09
2013/05/09
ユーモアについて
唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。
ユーモアには人の心を楽にする力がある。
アスピリンのようなものだ。
百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。
ーカート・ヴォネガット『国のない男』 NHK出版
読書会仲間の山川牧さんからいただいた、ヴォネガットの本。
自らの戦争体験を、出来るだけ淡々と、シュールなユーモアを交えながら、しかもSFチックに書いた『スローターハウス5』が好きで、その好きだと思う部分が凝縮された、抱きしめて眠りたくなるような1冊。
そもそもヴォネガットは、村上春樹が影響を受けた作家ということで手に取ったのだけれども、
村上春樹が5/6に京都大学で行った講演(私は抽選に外れた)の発言要旨を読んでいて、その影響を確信する。
僕の本を読んで泣きましたと言う人がときどきいるけど、
僕は笑いが止まらなかったと言われる方がうれしい。
悲しみは個人的なところに密接につながっているが、笑いは関係ない。
やっぱりユーモアの感覚が好き。
書くときはなるべくユーモアをちりばめたい。
ユーモアと言っても、涙が出るほどゲラゲラ笑うという種のものではなく、ギチギチに詰め込んだ本棚から1冊引き抜いてかすかな隙間ができるみたいな、フッと心の緊張がとれるような、そんなオシャレなユーモアが大好きだ。
これからは特に、ちりばめられた宝物に引っかかりながら村上作品を読みたい。
2013/05/08
2013/05/06
尾崎豊特別展
みなとみらい駅で開催されていた、尾崎豊特別展。
彼が亡くなってから、もう20年だそうだ。
田島照久さんにより撮影された写真や、愛用の机、直筆の歌詞などが展示されていて、貴重な肉声や映像も見ることができる。
尾崎さんの写真をこんなにまじまじと見たのは初めてかもしれない。
驚くほど澄んだ瞳をしていたのが印象的だった。
私はリアルタイムで尾崎豊を知らないので、歌詞の内容や人に聞いた話から、勝手に破天荒なイメージを持っていたけれど、想像していた彼と比べて、意外にも受け答えや話し方が丁寧で、思っていた以上に美少年だった。
彼がどこに向かおうと、支持してくれる人はたくさんいただろう。
でもやっぱり、社会のしがらみや大人のルールと何とか折り合いをつけて、いま40代になっている尾崎豊の姿は想像できない。
40代くらいの来場者が多い中で、10代、20代の人も来ていた。今回のメモリアル展は、実際の尾崎豊を知らない世代にも見てもらえるように、というねらいもあったそうだ。会場には、初めて知る尾崎豊がたくさんいて、彼の年齢に追いついた今、すこしだけ近くなれた気がしてうれしかった。
映画『This Is It』でマイケル・ジャクソンの素顔を知って驚いたように、その人が亡くなってから知ることが多いというのは、とても淋しいことだけれども。
2013/05/05
熱々!東南アジアの現代美術展
現在、横浜美術館で開催中の『Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術 』展へ行ってきた。
シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアのアーティストによる作品が大集合。東南アジアの混沌としたカルチャーと、スコールが降った後のような湿度と熱気を感じさせる、それはそれは濃い企画展だった。
一部写真OKだったので、覚書を。
◆チャン・ユンチア≪芭蕉の娘≫(マレーシア)
アジア文化を象徴する、蓮華に描かれたちょっと悲しい絵物語。
◆ロバルト・フェレオ≪バンタイの祭壇≫(フィリピン)
スペイン植民地時代に起きた反乱から着想した作品。逆三角形は、階級社会やキリスト教の伝統的な祭壇に対する疑義が込められているそう。
◆シャノン・リー・キャッスルマン≪東南アジアの屋台車≫(シンガポール)
これぞアジアだ!
長時間露光と、映画撮影の時の照明を使って、東南アジアのストリートカルチャーである屋台車を主人公に写真を撮ったというアート。近代化しても、こういうアジアらしさはいつまでも残っていてほしい。
◆スティーブ・ティロナ≪イメルダ・コレクション#1、3≫(フィリピン)
かつて贅を極め人民革命によって追放された、マルコス元フィリピン大統領夫人をモデルにした作品。これは彼女に対する皮肉なのか、それともファッション広告なのか、曖昧なまま提示されている。

この長ーい布製のトンネルの向こうにモニターがあり、作者本人が「世界標準であること」を訴え続けている。映像を見た後、世界標準だと思うものに関するアンケートに回答すると「World Class Society」と書いたバッジがもらえる、という作品。
私もめでたく「World Class Society」の一員に。
タイのアラヤー・ラートチャムルーンスックという女性作家が作った≪タイ・メドレー1、2、3≫という映像作品も心に残った。
身寄りのない女性の遺体が収容されている安置所で撮影されたもので、「亡くなった女性たちにも、おそらく生前忘れられない恋があっただろう」という仮定から、『イフオ』というタイの伝統的な恋物語を朗読して死者を弔うという作品。
たしかに衝撃的だけど、死生観や葬儀の形式は文化によって様々であって、こういう弔い方もあっていいと思う。観ているうちに、不思議と厳かで優しい気持ちになった。同じ仏教の文化を持っているからなのだろうか。
これらの作品はすべて「シンガポール美術館」の収蔵品で、そのシンガポールでは今年の10月からビエンナーレも行われるそうだ。アジアのアート、とても気になる!
シンガポールかぁ。わりと近いなぁ。直行便あるなぁ。うーん・・・
東南アジアの匂いがしてきそうな『Welcome to the Jungle 熱々!東南アジアの現代美術 』展は、横浜美術館で6月16日まで。
夏野菜、始動!
農ガールライフ、継続中。
秋に蒔いたゴボウが大きくなりました。
引き抜いた瞬間、独特のあのいい匂いが。
ただゴボウを収穫する場合、スコップで掘り出さなきゃいけないので結構大変。
同じく育てていたニンジンと合わせて、きんぴらにして食べました。
スターティングメンバーは全部で9種類。畑のフォーメーションはこうです!
左上から、ミニトマト×2本、トマト×2本、ピーマン、チコリ、落花生、イチゴ、オクラ、春菊、アスパラ。(ニンジンは冬から継続中)
この布陣にも、ちゃんと理由があるのです。野菜には「連作障害」というのがあって、トマト・ナス・ピーマンは、去年と同じポジションではプレーできないのですね。たぶん土の養分の関係で、育ちにくくなっちゃうのだと思われます。なので、去年トマトを植えた場所には、アスパラを蒔きました。
まだ左側にスペースがあるので、ズッキーニやパプリカも欲しいところです。
この布陣にも、ちゃんと理由があるのです。野菜には「連作障害」というのがあって、トマト・ナス・ピーマンは、去年と同じポジションではプレーできないのですね。たぶん土の養分の関係で、育ちにくくなっちゃうのだと思われます。なので、去年トマトを植えた場所には、アスパラを蒔きました。
まだ左側にスペースがあるので、ズッキーニやパプリカも欲しいところです。
苗は便利だし確実なのだけど、種から育てると、その野菜がどんな種から出来ているのか知ることができて面白い。たとえば、これ。
お花の種のような色と形をしていますが、これは「春菊」の種。
この黒いのは「アスパラ」の種。春の野菜ですが、冬を超えて芽を出したところを収穫するので、今から種まきなのです。長期戦ですな。でも、一度根付いてしまえば、毎年同じ株からアスパラが生えてくるのだそう。それは素晴らしい。ということは、ホワイトアスパラも作れるのか?
そして、これは「オクラ」の種。
種まきしながら、「涙とともに種をまく人は、喜びの歌とともに刈り入れる」という言葉を思い出した。その通り。根気強く、芽が出てくるのを待とう。夏野菜、いよいよ始動!
2013/05/04
Earth Day 2013
地球に感謝する日、アースデー。
今年もEarth Day Tokyoへ。
古着交換会「Xchange」では、タートルネックのカットソーを持っていき、
ボーダーのカットソーと、いい具合に色あせたリーバイスをいただいてきました。
フェアトレードのお店が並ぶエリアをフラフラしていたら、素敵な音楽が。
Houlibe LOU (ホウリベルウ) という広島のインストバンド。
ディジュリドゥ(初めて知った)という長い角笛みたいな楽器が「ブウォーン」と低い音で吠えて、
民族音楽をミックスようなワールドな音。
初めてスペアザの音を聴いた時と似て、その場から動けず、ひと聴き惚れ。
帰り道さっそく、渋谷のタワレコでアルバムを買って帰りました。
彼らはブルーマンのバックバンドも務めていたそうな。
雨交じりの代々木公園によく合う、いい音だった!
http://houribelou.com/index.html
ディジュリドゥ(初めて知った)という長い角笛みたいな楽器が「ブウォーン」と低い音で吠えて、
民族音楽をミックスようなワールドな音。
初めてスペアザの音を聴いた時と似て、その場から動けず、ひと聴き惚れ。
帰り道さっそく、渋谷のタワレコでアルバムを買って帰りました。
彼らはブルーマンのバックバンドも務めていたそうな。
雨交じりの代々木公園によく合う、いい音だった!
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