名古屋に、しかも中心地に、こんな街があるなんて初めて知った。
「長者町繊維街」は繊維問屋がひしめき合うエリアで、時代が変化するなかで活気を失うも、今でも衣服や繊維を扱う商店や企業が軒を連ねている。昔、長者町で商売する人は長者町の住人でもあったから、そのコミュニティは今よりもずっと密だったのだそうだ。
伏見のオフィス街や栄・錦の繁華街の間で、長者町は頑固に自らの陣地を守り続けているようにも思える。「昔ながら」が凝縮した、横浜の野毛や伊勢佐木にも似たパワーを感じる場所。
そんな長者町も会場になってます、今回のトリエンナーレ。
映像では、それぞれの子供たちが自分の作った「地獄」の工作を発表。どんな「罪」を犯すと、地獄でどんな「罰」を受けなければならないのか笑顔で説明してくれるのだけど、彼らが考える主な重罪は、仲間はずれにしたり、人の消しゴムを勝手にちぎったり、植物を折ったりすることで、しかも刑罰がユニークで笑える。「そうだよなぁ。子供時代って地獄とか残酷なこと好きだったよなぁ。」と思う。それに適度に残酷なテーマのほうが、彼らはクリエイティブだし個性的。小学校の先生が図工の授業参観でこれをやったら、父兄は大爆笑間違いなしだろうな。
子供たちが制作した工作は、会場に展示もされている。
これはある女の子が考えたという「ひたすら運動じごく」。
絶対、いやだ。