瀬戸内に行っている間、念願叶って東山魁夷せとうち美術館に行ってきた!敷地内に足を踏み入れたときから東山魁夷を感じられる仕掛けが。
それが、上の写真。
本館までの通路が、東山の代表作「道」になっている!!
名前に「せとうち」と付くだけあって美術館の向こうには、hello, 瀬戸大橋☆
戦後の日本画壇を代表する東山魁夷と、彼の描いた「青の世界」に強い憧憬を抱いていると千住博の、世代を超えた2人の日本画家のコラボレーション。(やばいです。)
千住さんと言えば、直島の家プロジェクトでも作品を展示中。襖に描かれた荘厳な滝に出会った瞬間、思わず息をのんだ。
木・紙という物質で形作られた日本家屋の繊細な内装。漂う慎ましやかな空気。
その空間を切り裂くように、大胆に落ち、飛び散る大量の水。
墨で描かれた襖絵という事実のみが、相容れない二つの光景の均衡を保っているというような作品だった。
一方、今回の企画展で展示されている、《青い滝-Blue Falls-》。
光を遮断した空間に蛍光塗料で描かれた青い滝が浮かび上がる。時も音も止まっているような感覚になり、その幻想のような美に圧倒された。すごい世界だった。
展示されている作品の中には、液晶ディスプレーを使った「動く」水墨画もあった。蛍光塗料も然り、現代の道具を使って表現する日本画の世界。テレビが2Dから3Dになった時のような、迫り来る、もしくは吸い込まれる感覚があってわくわくした。
千住さんの作品を見た後に、東山魁夷の作品を見ると2人の共通項が見えてくる気がする。
2人の「青」に吸い込まれる今回の企画展、良かった。
海の色、空の色、山の色。そうだ、瀬戸内は青い。この夏、ますます「青」という色が好きになった。