今回の課題図書は、山本周五郎『赤ひげ診療譚』。赤ひげ先生や最下層の患者との関わりの中で、若い見習い医が徐々に成長していくというストーリー。
赤ひげ先生は病気を治療するだけでなく、貧しさの中でさまざまな問題を抱えている人たちを助けたり、世の悪に立ち向かったりもする正義の味方。
江戸時代には血液検査もレントゲンも無かったって考えると、どれだけの治療が出来たのだろうと思うけど、この本を読みながら、診察して処方箋を出すだけが医療じゃないよなぁと思う。病気や怪我の裏には根本的な原因が必ずあるはず。いつの時代も、患者さんや家族のケアは、きっと治療と同じぐらい大事。
この作品は黒澤明監督が映画化しているので、今度観てみたいな。
お医者さんと言えば。