Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2011/02/07

Beautiful Marrakech







世界遺産になっている、マラケシュのメディナ。真昼のスークは、荷物を運ぶロバや人や人や人でごった返している。
人ごみに流されながら歩いてると、モスクやマドラサ(神学校)を見つけることがある。
気の遠くなるような細かい彫刻やモザイクが、足元から壁、柱、天井、ミナレットにまで施されていて、窓から差し込む光が、カーペットの上に陽だまりを作っている。マラケシュにあるイスラム建築は、何世紀も前に作られたものがほとんどなのだけれど、その歴史は現在進行形。祈りに訪れた人々がその門をくぐり、またそれぞれの場所へ戻っていく日々のあたりまえが、モスクの美しさを守っている。

日が落ちる頃、ただの広場だったジャマ・エル・フナ市場には次々に食べ物の屋台が並び、ストリートパフォーマーたちがそれぞれの楽器を手に集まってくる。次第に市場は熱気の渦になり、深夜まで1日の終わりを楽しむ人たちで賑わう。

私が好きだったのは、なんといっても夜明け前。
静けさを取り戻した街に、アザーンが響き渡る時間。イスラムの国にいることを実感できる瞬間だし、祈りから1日が始まるなんて、すてきじゃないですか。