Turkish Pottery, 2016

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2011/10/19

第24回赤メガネの会



24回目の読書会でした。
今回の課題図書は、オースティン『自負と偏見』新潮文庫。

実は、私が一番最初に読書会に興味を持ったきっかけが、映画『ジェイン・オースティンの読書会』だったんです。恋や人生の悩みを持った女性たち+男性1名が、オースティンの作品で読書会を開くところから始まり、それぞれ本の中の登場人物に自分を重ねたり、オースティンの作品から勇気をもらったりしながらストーリーが進んでいきます。
彼女たちがちょっと知的な恋愛トークをしてる場面っていうのはかっこいいし、そんな集まりがあるのもうらやましい!と思ったんです。
それで、たまたま私の先輩の牧さんと読書会の話になり、「やろうやろう!」と結成したわけです。

というわけで、念願のオースティンだった今回。
映画の中にも登場したのが、この『自負と偏見』です。





















だいぶボロボロになってますね。(笑)
600ページあるけど、全然苦しくないです。

ストーリーは、イギリスの田舎町に住んでいる5人姉妹の近所にビングリーさんというステキな紳士が引っ越して来るところから始まります。ビングリーさんのお友達も含めた交友が始まり、誰々がいいとか、誰々はほんとに失礼しちゃうわ!とかそんな感じで、いろんな恋模様が広げられるのです。
人がいっぱい出てき過ぎて、書いてたらこんなになっちゃった(笑) 
誤解、家柄、憶測、期待、プライド、偏見、見栄・・・いろいろ絡み合っているんですが、そこはオースティンの鋭い観察眼で一人ひとりのキャラクターが見事に描きだされ、迷子にならず読めました。
一人として完璧な人は登場しなくて、私は最初大っ嫌いだったダーシーさんに段々惹かれていき、最終的には「いいかも!」と思うように。彼の愛の告白が素敵でページの角を2度折りしました(笑)
この作品にもし帯を付けるなら、

“全編ガールズ・トーク!!”
“元祖ラブコメ”
“200年前のSex and the City”

というところでしょうか。1本の海外ドラマを見終えたような読後感。
もちろん作品が書かれたのが19世紀の初めなので、デートの仕方とか、結婚が全てなところとか、恋愛のカタチは違いますけど、恋心というのは昔も今も全っ然変わらないんですね!

別のオースティン作品も読みたくなりました。