六本木の国立新美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に行ってきました!さすが印象派絵画が集結しているだけあって、平日でも結構込み合ってました。
ワシントンD.C.の博物館やホワイトハウスやリンカーン記念堂があるあの場所は、高校時代・大学時代と2回行ってるのに、その頃はアートの「あ」の字もわからなかったので、National Gallery of Artには足を運んでいませんでした。なんと勿体無い・・・(泣)次回D.C.を訪れることがあれば絶対行こう!という気持ちが一層強くなったのが、今回の企画展です。
今回は、NGAコレクションの中でも、印象派とポスト印象派に分類される絵画が
集められています。珠玉のコレクションです。
光を描こうとした画家たち。展示されている中には、自然の風景だけではなく、普通の人々が生きる日常の風景を切り取った絵も多くありました。
アイロンをかける女性、愛らしくポーズをとる子供。
目を離した隙に動き出すのでは?と思うほど生き生きと描かれていて、ルノワールやモネ、マネなど、これぞ巨匠の観察眼というべき!
今まで知らなかったのですが、彼らと同じ時代に制作していたメアリー・カサットというアメリカ人画家の作品も数点。彼女はパトロンとしても活躍していたそうで、子供を見つめる優しいまなざしがそのまま描かせたような絵は、おもわずこちらも笑顔になってしまいます。
いい出会いでした。
それから、点描画でおなじみのシニャックですが、彼の版画作品を初めてみた!
5色刷りのカラー・リトグラフ。
その他、見たことある!っていう有名な油絵作品のスケッチや版画作品もあって、
こちらも見ものでございます。
この展覧会は、印象派登場までの絵画から、印象派、ポスト印象派、それ以降という流れで進みます。その時代のアートのトレンドの移り変わりが、そのまま感じられる展示です。
ちなみに、ちょうどこの頃に「写真」が発明されたんだそうで。
印象派画家が追い求めた、写真には出来ない表現「写実主義」ってなんでしょうか?
私は、色彩の豊かさ、たのしさ、喜びかなって思います。
光と色が、絵の中で自由にのびのびと輝いていたこの時代。好きだ!
ちなみに、出口の一番近くに飾られた最後の作品は、ゾクッとするようなゴッホの薔薇の絵でした。9月5日まで。