2017年4月からアシスタントを担当してきた平野啓一郎さんのラジオ番組、出産を前に6月分の放送で卒業となりました。JFN「すきまから聴こえてくるラジオ〜平野啓一郎のそろそろいい時間〜」から2018年4月にお引越し後の「PEOPLE〜平野啓一郎のそろそろいい時間〜」までご一緒させていただきました。
実はアシスタントのお話をいただいたとき、以前『日蝕』を漢字の多さに泣きそうになりながら読んだことを思い出し「私に務まるのだろうか・・・」と一抹の不安を抱きながらお受けしたのですが、平野さんとスタッフの皆さんに助けられながら1年3ヶ月やらせていただくことができました。
番組を担当した期間では新作『マチネの終わりに』と『ある男』をご本人直々に解説頂きながら読むことができ、とても贅沢な読書大変をさせていただきました。2作に共通する魅力は「世の中で起こる出来事は、自分の生きる日常と地続きである」と感じられることだと思っています。『マチネの〜』ではイラク戦争を取材したジャーナリストのPTSDの問題、『ある男』では震災後に取りざたされたヘイトスピーチの問題。番組の中でもその時々のニュースに触れてきましたが、同時代の文学作品を読む醍醐味を味わうことができました。
平野啓一郎さん、番組をお聴きの平野啓一郎ファンの皆さん、そしてスタッフの皆さん、ありがとうございました。来月からも番組は続きますので、引き続き朝5時からの知的なひとときをご一緒ください。
JFN「PEOPLE〜平野啓一郎のそろそろいい時間〜」
http://park.gsj.mobi/program/show/1952