桜の開花予想が気象会社によって5日ほど差があることに気づき、お花見はどうしようかと悩んでいる3月最初の週末。靖国神社の桜のつぼみはまだ膨らんでいなかった。
骨董市に行くのにはまっていて、護国寺に行き、平和島に行き(ここはコレクター向きだった)そして今日は靖国神社へ。30店くらいは出ていたように思う。日の出から始まるというこの市、横須賀からというお店の人は朝5時前から来ていたと言っていたので、やはり本気で探すなら早起きすべきなのだろう。今日は9時頃に着いたけれど、それでものんびりとした雰囲気で楽しめた。
聞き手に徹していればいくらだって教えてもらえる骨董市は面白い。話していると他のお客さんが加わって「お姉さん、いいかい。そのモデルはね・・・」とうんちくを教授いただくこともある。
ガラスの話。アンティークかどうかの見分け方は「継ぎ目」と「気泡」である。昔の技術では一体化した形を作れなかったので接着した線が残っている。それからパーツは手作業で接着しているので2つとして同じ形はない。だからね、100円ショップで大量生産品を見ることも勉強なんだよ。京都には月1度出店するけれど、あちらの女の子たちにガラスはよく売れる。一番人気なのは青いガラスだね。
そもそも骨董市に足を運んだきっかけは食器だ。昔のレストランウェア(頑丈で絶対に壊れない)やエアラインのシルバー、海外の蚤の市で買った皿など、我が家の食器棚は雑多ながら気に入ったものが積み重なっているのだけれど、和食が増えたのと友人を招いて日本酒の会を開くのとで、和食器が欲しくなった。
今日手に入れたのは菊の小皿5枚。1枚チップしているのがあるからと、安価でまとめてゆずってもらった。これは前橋に住んでいる骨董好きなご婦人が手放したものとのことだった。年齢も年齢だから少しずつ手放しているところで、特にお嬢さんがお宝の断捨離を強力に推進している、とお店の人。「柿右衛門系統の窯のものだから良い品物だよ」という話だったが真相はわからない。とにかく透き通るような白と値段が気に入って、これならテーブルに花を添えられそうだと思っている。大事に使いますからね、と前橋のご婦人によろしく伝えていただくように言って帰ってきた。