大豆を収穫しました。
大豆ヌーボー2014年ビンテージの出来は「粒が大きく風味豊か」としましょう。
この品種は、少し緑がかった色で、劣性でまれに紫色の模様が入っているのが特徴です。
収穫して乾燥させた大豆は、こういう状態です。
パリパリになった鞘を上から棒でたたいて、豆を落とします。
今年発明したのが、この「コロコロ装置」。
傾斜をつけた滑り台にゴミが混じった大豆をころがすことで、豆は下に。
虫食いの豆や混じったゴミは途中で止まるという画期的な装置なのです。
大豆は手間がかからない作物ですが、冬の寒い時期にやる脱穀作業が大変。地面にこぼれた豆も一粒残らず拾い集めている私は「節分に豆をまくなんて、とても出来ない」と思うのです。
大豆作りは今年で3年目。だんだん脱穀の手際もよくなり、手ですくっただけで大豆の良し悪しが分かるようになりました。
そもそも私が野菜作りを始めたきっかけは、2011年に起こった震災でした。
ライフライン、衣食住、仕事、生き方、いろいろな「あたりまえ」が揺らぎ、2012年が始まった時「Bottom Line」を考える年にしようと決めました。食べることの見直しで、思いついたのが畑だったのです。
その年の春から、東京で暮らしつつも、時間を見つけて茨城の畑に通う日々が始まりました。
3年経って何かが大きく変わったわけではないけれど、自給するのは心地がいいし、大豆作りや味噌作りを手伝いにくる友達との時間は楽しい。それから、帰るたびに家族の顔が見られることも、続いている理由かもしれません。
1泊2日で帰ることが多いので、おばあちゃんには「来たと思ったら、もうお帰りだ」とさびしそうな顔をされてしまう。「またすぐ来るから」といった手前、やっぱり帰らないわけにはいかないのです。