歴史的な大雪となった2月8日(土)、The Lumineesの初来日公演に行ってきた。長靴を履いてライブにいくというのは、フジロックと今日くらいのものだろう。
電車の遅延を考慮しスタートを10分ほど遅らせて開演したのだけれど、会場内は待ちわびた観客から早くもHo Heyコールがわきあがるほどの熱気。
Ho Hey、Stubborn Love、Charlie Boyなど、The Lumineersにはみんなで合唱できる曲がたくさんあり、予想通りとても楽しい!
そして印象的だったのは、チェロやコーラスを担当している紅一点ネイラ。
MCやボーカル・ギターを担当するウェスを差し置き、ライブで一番注目を集めていた。
まず、なんといっても可愛い。彼女はチェックのワンピースにグレーのカーディガンという、ガーリーなファッションで登場。
会場からは「可愛い~」「Kawaii~」「I Love You~」の歓声があがり(主に男性)、デュエットすればウェスよりもネイラの方がご贔屓の拍手が大きいし(これも男性)、そういえば1Fスタンディング席はネイラがいる左側が頭一つ人垣が高い(笑)
もちろん彼女は演奏の上でも重要な役割を果たしている。チェロは全体を底辺で支えながらも、このバンドの個性になっているし、芯のあるボーカルもすてき。
“チェロ奏者募集”という広告を見てこのバンドに加入したそうだが、彼女がいなかったら、きっと「いろんな意味」で、今のThe Lumineersにはなり得なかったはずだ。
ライブ中盤で、メンバーがスタンディング席に降りてきて演奏するというサプライズもあり!
観客がとりかこんだ輪の中からマイクを介さない生音が聞こえてくる。ユーモアあふれる「楽隊」の演奏に笑顔が広がる。
今風のバンドでありながら、手のひらで感じられるような温かみがあるところが魅力だ。
真っ白な雪をじんわりと溶かしていくような、あたたかいライブだった。