Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2013/07/04

東京ジャーミー


 
 

「ここは中東?」と思うほどの場所が、新宿から5分の代々木上原にありました。
東京ジャーミー、イスラム教のモスクです。

国際交流団体の見学ツアーで行ってきました。

イスラム圏で訪れたモスクとも遜色ない、すばらしく美しいモスクでした。ドームに描かれた細微な模様や、建物の美しいカーブ、木漏れ日が透けるステンドグラスまで、ため息が出そう。そこだけ外国かと思うほど、異国情緒あふれるその理由は、モスクの材料のほとんどをトルコから輸入して作ったから。すごい!

でもなぜ、東京にモスクが出来たのか?
それは、1917年に起きたロシア革命と大きな関係があります。革命によって弾圧を受けたロシアに住んでいるイスラム教徒の人たちが、当時の満州に逃げ込んだのだそうです。その人たちが日本に移住したことから、1938年に東京ジャーミーが建てられたというわけです。今から75年も前、戦前からあるなんて驚きです。
ちなみに、日本で一番古いモスクは神戸にあるんだそうですよ。

東京ジャーミーは、誰でも見学自由。女性用のスカーフも借りられます。
1日5回行われる礼拝中は、邪魔にならないように端の方で見学すれば大丈夫。この日も10人ほどの男性が礼拝に来ていて、厳かなお祈りの様子を見学させてもらうことが出来ました。柔らかな絨毯の上をそよ風が吹いて、アザーンが響き渡り、とても居心地のいい空間でした。

間もなく、イスラム教の断食月「ラマダン」が始まります。
東京ジャーミーでは期間中、日が沈んだあとに食べる「イフタール」という “朝食” を毎日200食ほど無料で振る舞うんだそうです。

神戸のジャーミーにも行ってみたいなぁ。