Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2013/03/19

冬の越後妻有


「本当の越後妻有を見に来なさい」
 
去年の夏に大地の芸術祭でこへびをしているとき、地元の人にそう言われたのがずっと心に残っていて、初めて冬の越後妻有に行ってきた。

鉢にある「絵本と木の実の美術館」は、あたり一面銀世界で、本当に絵本の中にいるよう。
夏と冬とでは、こんなに景色が違うんだ。

音が吸い込まれるような静寂と、澄んだ空気。
「雪が積もって積もって大変だよ」なんて言いつつも、四季折々の自然に付き合ってやれるというのは、とても豊かなことだと思った。雪国で生活する人たちは、たくましく、清らかだ。

ちなみに、越後妻有では「雪かき」のことを、「雪掘り」と言うらしい。
たしかに、掘るレベルで積もっていた。



この週末は、大地の芸術祭の里のイベントで運動会が行われていた。
夏にクリスチャン・ボルタンスキーの作品があった場所。


大人も子供も、徹底的に雪遊び。
半年ぶりにこへびの仲間にも会えて、里帰り気分だ。



 
松代の農舞台に着くと、何やら湯気の上がるテントが。
 
これは「雪原テロメ」という、雪の中でフィンランド式サウナに入るという企画で、焼けた石に白樺の葉で水を振りかけると、たちまち水蒸気が上がって、白樺の香りがテントいっぱいに広がる。体が雪で冷え冷えなので、室温70℃でもそんなに暑さを感じない。サウナ番のおじさん曰く、フィンランドに人たちは、森の中に出かけて行って、好きな場所にテントを設営してはサウナ楽しむのだそうだ。すごいな。

冬は棚田も姿を消して、雪景色。
春が来るのが待ち遠しくなる冬っていいな。