Turkish Pottery, 2016

Turkish Pottery, 2016

2016/04/29

読書会「赤メガネの会」HP
















読書会「赤メガネの会」のHPが出来ました!
あやしい集団ではございません(笑)先日第100回を迎えました。今までの課題図書のリストや、読書会レポートなどがアップされています。ご覧ください。
http://www.akamegane.tokyo

2016/04/25

陶磁器の街「鶯歌」で器を探す





4/13(水)台湾 day1

久しぶりにバックパックを背負い、台湾に到着。空港の外に出ると、雨が降っていて蒸し暑く、まるで梅雨を先取りしたかのような気候だ。念のためにと持ってきたフジロック用のレインポンチョのおかげで、バックパックがびしょ濡れにならなくて助かった。ここは東京と変わりない都会だけれど、極彩色のてるてる坊主姿も旅人だから仕方ない、ということにする。まずは士林駅近くの宿にチェックインし荷物を置く。迎えてくれたスタッフの女性が「今日が一番天気悪いみたいですよ」と言っていた。小笠原ちゃんは明日の朝に到着するので、今日だけは一人歩きだ。この天気なのでどうしようか少し悩んだが、どこに行っても雨には変わりないので、やっぱり予定通り出かけることにした。


電車に揺られること30分。やってきたのは「鶯歌」という郊外の街だ。ここは陶磁器の街で、焼き物のお店が何十軒と並んでいる。茶器、皿、グラス、壺、花瓶・・・日本の100円ショップに売っていそうなものから、1つ数万円もする器まで、ストリートを往復すればなんでも手に入る。中でもこの街に売られている商品のおよそ8割を占めるのが茶器だ。様々な形をした小さな湯呑み、急須、テーブルに敷くマット、茶匙などなど。そしてお店の奥の方にはテーブルがあって、地元のおじちゃん達が楽しそうにお茶飲みしていたりする。すでにどのお家にもあるはずなのに、それでもまだ茶器が売れるのか?台湾の人は本当にお茶が大好きなんだなと感心する。





















焼き物の店を何軒か回るうち、青磁器の淡いブルーに目が止まった。青磁は中国古来の焼き物で、ライトにかざすと光が透けて見えるというのに驚く。「実はとても丈夫なんですよ」とお店の人が叩くと澄んだ音がする。本当は模様が透けるマグが欲しかったけれど、やっぱり日本に持って帰るのに心配なので、頑丈そうなお花のボウルを一つ買うことにした。ポテサラやきんぴらをがっつり盛って、普段使いしようと思っている。

右の小さな器は青磁ではないけれど、鶯歌に窯を持つ作家のもの。ちょっとした豆皿として使いたいと思って買ったのだけれど、こんな形をしていながら本来はお茶を飲むための器だそうだ陶芸家は英語に直訳すると"potter"だが、お店の人が"teacher"と言っていたのが印象的だった。日本人も台湾人も、作家を「師」「先生」と敬うのは同じなのだと嬉しくなった。

青磁器に翡翠に、台湾の人にとって特別な色なんだろう。飛行機が着陸する前、眼下に見えた台北の街。民家の屋根も翡翠色が多かった。







2016/04/24

台湾へ



台湾へ行ってきた。4/13(水)〜16(土)の3泊4日。

そもそもなぜ台湾かというと、JFN「News Delivery」の木曜日ADを担当してくれていた小笠原ちゃん(27)が世界一周に旅立つ決意をしたことに端を発する。南極に行くのが夢だった彼女がある時その費用を計算してみたところ「世界一周と大して変わらないじゃないか」と気づき(まずそこに驚く)、27歳=沢木耕太郎的「旅の適齢期」の彼女は「行くなら今だ」と思い立ったらしい。旅人気質の私は、生来インドア気質の彼女が下した決断に大賛成し、(これも沢木先生の真似っこだが)早々に米国ドルで餞別を渡していた。

けれども問題は、彼女が今まで一度も海外に行ったことがないということだった。いつもふざけたTシャツを着ているけれど根はとっても真面目な彼女は、世界一周前の練習旅行を称して台湾行きの格安チケットを取っていた。そこで、私が番組卒業旅行の名目で便乗させてもらい、2人で台湾に行くことになったというわけだ。
 




















出発の1週間前に集まった私たち。小笠原ちゃんは、作戦会議の場所として表参道にできたHISのトラベルカフェを見つけてくれ、【ついに初海外!台湾旅】という周到にスケジュールが組まれた旅のしおりを送ってくれ、さらには宿のブッキングまでしてくれるという、さすがはスーパーADだと唸る仕事ぶり。いつもは一人旅、もしくは誰かと行く旅行の場合もプランニングをするのは大抵私なので、なんだか新鮮でいい。でもいつものように甘えてしまってせっかくの初海外旅行が楽しめないのでは申し訳ないので、現地ではあまり負担をかけないようにしよう、と思う。


さて、年末セールで取ったという小笠原ちゃんの格安航空券だが・・・

4/13(水) 22:15 成田発→翌0:55 台北(桃園)着
4/17(日) 深夜1:55 台北(桃園)発→6:10 成田着

という、まるで大学生のようなハードなスケジュール。台北に着いたら空港内で仮眠し朝一から行動開始。最終日は夜までめいいっぱい遊び、飛行機で仮眠し帰宅するという計画だそうだ。ううむ・・・「稲葉さんと一緒なら安心だ!」と喜んでくれた小笠原ちゃんには申し訳ないが、検討の結果、

4/13(水) 10:05 羽田発→12:30 台北(松山)着
4/16(土) 16:45 台北(松山)発→20:50 羽田着

という、年齢相応のフライトにさせてもらった。

「応対を何度もシュミレーションしている」という出入国審査の様子が見られないのが大変残念だが、4/14(木)の朝に宿で落ちあうことになった。現地集合・現地解散の台湾旅行。でも限られた日程の中でお互い半日ほど一人で過ごす時間があるのは、小笠原ちゃんにとっても世界一周のときの練習になるし、私の趣味に付き合わせてもかわいそうなので、悪くないのではないか。

ちなみに、私の旅の目的はというと
・リノベーションされた建物を見学する
・現地のライブハウスに行く
・レコードショップでジャケ買いする(最終日がRecord Store Day)
・台湾の現代アートを見る
・骨董街に行く
・夜の九份の景色を眺める
・昔映画で観たローカル線の街を訪れる
・朝市で買い物する
・台湾コーヒーの豆を買う
・カラスミを大量購入する

こんなところだろうか。
もちろん、夜市のグルメは折り込み済みである。

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●小笠原ちゃんのblog●
ぐるーりとジャーニー〜食べたくて 見たくて 世界一周〜
「楽しい作戦会議でルンルンからの、SIMフリースマホが反応しなくて絶望」
http://blog.livedoor.jp/grurito/archives/58036632.html



2016/04/10

作戦会議



ラジオ番組「News Delivery」の放送終了から1週間。
表参道のとある場所に集合した、木曜AD小笠原ちゃんと、DJの私稲葉の会話。
レコーダーをまわして、一体何をしているのか・・・?

あなたからのお便りお待ちしています。

Tomomi Inaba on "note"
https://note.mu/inabatomomi


News Deliveryありがとうございました!


















































1週間たちましたが、改めて。
3年間お世話になったNews Deliveryが放送終了しました。
リスナーの皆さん、スタッフ、関係者の皆さん、ニュース解説を担当してくださった、入江たのしさん、吉田暁央さん、本当にたくさんの方に支えられて乗り切ることができました。この番組を担当したことで、ニュースを伝える面白さを知ることができました。
たくさんの音楽に出会うきっかけにもなり、たくさん勉強させていただきました。最終回、たくさんのメッセージありがとうございました。少しずつですがお返事を書いていますので、ステッカー到着までもうすこしお待ち下さい。
また、音楽の鳴っているところでお会いしましょう。


2016/04/05

Bob Dylan@Bunkamuraオーチャードホール





















春はディランに限る。
Bob Dylan@Bunkamuraオーチャードホール。

ステージ上にはヴィンテージらしきアンプのほか、エジソン電球や石膏の彫刻など。前回の春のZeppよりも格段に音質がいい。(初めてのディランに息荒く最前列を陣取ったからからかもしれないが)スピーカーから客席に向けて吐き出される音ではなく、ステージ上で鳴った音が共鳴しているような、いい音が鳴っていた。

『Tempest』からの曲をやりながら、シナトラ・トリビュートアルバムの曲、そしてTangled Up In BlueやBlowin' In The Windなど往年の名曲大サービスまで。
フィドルが入った風に吹かれては、前回ともオリジナルとも全く違うアレンジでとても素敵だった。強烈なプロテクトソングにも、明日があるさ的にも、あがらえない理不尽をただ受け止めているようにも聴こえるこの歌。今夜は、絶望にかすかな希望を与えてくれるような、そんな感じだった。何度も復唱している詞の持つ力は、どんなアレンジになろうとも衰えない。そしてこの先も、きっと繰り返しこの歌に救われるのだろうなと思った。

ディランの声はシナトラのような艶やかさはないけれど、私にとっては心地がいい。かつてラジオで放送されていた彼の番組「Theme Time Radio Hour」をイヤホンで聴きながらしばしば眠りに落ちたことを思い出す。時おり目を閉じながら、至福の時間を堪能してきた。

ディランは目が良いんだろうな。彼のステージは本当に、暗い。