ポール・マッカートニーの来日に合わせて、ビートルズの『ABBEY ROAD』のジャケット写真が渋谷のギャラリーに展示されているとのこと。
なんだか間違いさがしみたいだけど、あの世界一有名なジャケット写真は、実は全部で6ショット存在している。メンバーが横断歩道を3往復して撮った中で、たまたま4人の歩幅が均等にそろったショットがジャケットに採用されているが、他にも左向き、ポールがサンダルを履いているもの(実は裸足だったのを初めて知った)、ロンドンバスのお客がこっちを見ているもの等。それに加えて裏表紙になっている1枚を加えた7枚の写真が、ロンドン以外で初めて揃うという、とてもすごい写真展だ。
横断歩道を4人並んで行ったり来たり。
オフショットの中に並べると、もはやアイコンのようになっているあのジャケットも、継続している時の中の一瞬なのだと、とても新鮮に観てきた。そしてビートルズの足跡を追って横断歩道にやってきたファンも、ポールがやってきて盛り上がっている2013年11月の日本もまた、その延長線上にあるのだ。
音楽プロデューサー森川欣信さんの寄稿文「1969年10月21日@新宿」に登場する「17歳になったばかりの僕」も、また然り。
渋谷の路地裏にあるSocial Tokyo Galleryで、12月3日(火)まで。